「看護師としての仕事は好きだけど、今の働き方はキツイ」
「精神科は働きやすいらしいけど、転職して自分に向いていない仕事だったらイヤだな…」
看護師として働くなかで、生活とのバランスをうまく取って働きたいと願う人は少なくありません。
しかし現実は、夜勤が続いたり、雑務に追われて残業したりと、安心して働けない方も多いのではないでしょうか?
そこでおすすめなのが、精神科の看護師です。
ワークライフバランスを比較的取りやすい仕事のため、精神科への転職を考える看護師も増えています。
そこでこの記事では、転職したあとに「向いていなかった…」と後悔しないように、精神科看護師に向いている人の4つの特徴を紹介します。
精神科看護師の仕事内容や大変なこと、やりがいやメリットについてもお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
- 精神科看護師に向いている人の4つの特徴
- 精神科看護師の仕事
- 精神科看護師の大変なこと
- 精神科看護師のやりがい
- 精神科看護師になるメリット・デメリット
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目次
精神科看護師に向いている人の4つの特徴
早速ですが、精神科看護師に向いている人の特徴をお伝えします。
具体的には、以下の4つです。
それぞれ説明しますね。
冷静さに自信がある人
冷静さに自信がある人は、精神科の看護師に向いています。
精神科の看護師は、患者さんの心のケアが主な仕事です。
順調に回復する患者さんも多いですが、ときには患者さんが暴れたり、心ない言葉を浴びせられたりすることも。
こうした突発的なことに動じてしまうと、看護師である自分の心が持ちません。
そのため精神科の看護師には、「仕事だから」とある程度割り切り、何が起こっても冷静さを保てる人が向いています。
患者さんと適度な距離が保てる人
精神科看護師は、患者さんと近い距離で接することが少なくありません。
しかし相談に乗り過ぎてしまうと、医者の言葉に耳を傾けなくなる患者さんも出てきます。
もちろん、相談してもらえるということは看護師として信頼されている証拠でもありますが、患者さんと向き合うときは、あくまで医療従事者のひとりであることを忘れてはいけません。
そのため馴れ合いを良しとせず、患者さんとの距離を適度に保てる人は、精神科の看護師に向いていると言えるのです。
聞き上手な人
聞き上手な人も、精神科の看護師に向いています。
精神科の看護師は、患者さんの相談相手になることが多いです。
そこで大切になるのが、話を聴く姿勢です。
なぜなら、「自分の話をしっかり聴いてくれている」と患者さんが思うと、看護師を信頼してくれるようになるからです。
また話している内容にしっかり耳を澄ますことで、「あれ、なんか昨日と様子がちがうぞ」といった気づきが生まれることもあります。
患者理解につながり、より良い医療の提供ができることからも、聞き上手な人は精神科の看護師には欠かせません。
患者さんと長期的に向き合いたい人
心因性の疾患は、長期化することが珍しくありません。
そのため、患者さんのなかには20年以上入院されている方もいます。
つまり患者さんと長期的に付き合うことが多く、その点でいうと、患者さんとしっかり向き合いたい方にとっては理想の職場と言えるでしょう。
一方で多くの患者さんと触れ合い、少しでも多くの回復を見届けたい場合は、精神科の看護師にはあまり向いていないかもしれません。
- 精神科看護師は突発的なことにも動じない冷静さが必要
- 医療従事者としての立場を忘れない
- 患者さんの話をまずは聴く姿勢が求められる
- 長期的なスパンで患者さんと向き合いたい看護師におすすめ
精神科看護師の仕事
「精神科が患者さんの心のケアをしていることは知ってるけど、いまいち何をやっているか分からない」といった方は少なくないでしょう。
そこで、精神科への転職を考えている方向けに、精神科看護師の主な仕事を3つ紹介します。
では、それぞれの仕事内容についてお伝えします。
セルフケア援助
患者さんの心のケアだけでなく、セルフケア援助を始めとするデイケア、ナイトケアも精神科看護師の大切な仕事です。
たとえば、ひげそりや整髪、入浴の介助や排せつのサポートといったことを行うことも。
患者さんのなかにはお金を使い過ぎてしまう人もいるため、お金を管理することもあります。
また、社会復帰を兼ねたレクリエーションを行ったり、スポーツをしたりといった日常的なコミュニケーションの機会をつくるのも大事な仕事のひとつです。
アセスメント
精神科の患者さんは、医師に自分の気持ちをうまく伝えられないことが少なくありません。
そのため看護師のアセスメントが、かなり重要な意味を持ちます。
体重測定やバイタル測定などの日常的な業務から異変を察知するだけなく、患者さんとの日常的な会話から異変を感じ取ることも求められます。
そして「おかしいな」と思うことが少しでもあれば、すぐに医師に報告することも大切です。
患者さんと医師のあいだの「橋渡し」の役割が、精神科看護師には特に求められるんですね。
与薬
精神科では、薬物療法が基本です。
そのため与薬は、精神科看護師のメインの業務のひとつとなります。
精神科には病識のない患者さんも多く、服薬を拒否されてしまうことも少なくありません。
そのなかでも決まった時間に服薬してもらえるように、「看護師さんの言うことだから仕方ないかな」と思ってもらえるような関係づくりが欠かせないのです。
ちなみに、精神薬は便秘になりやすいという特徴があるため、排せつコントロールが頻繁に求められることもあります。
- 患者さんとコミュニケーションを取る機会はかなり多い
- 医師と患者との「橋渡し役」としてのアセスメントが重要
- 適切な与薬のために日頃からの関係性づくりが欠かせない
精神科看護師の大変なこと
精神科看護師は、ほかの診療科よりも比較的落ち着いて働くことができます。
しかし、以下のように大変なことがあることは知っておきましょう。
それぞれお伝えします。
自分が病んでしまう可能性がある
精神科は、「心」という目に見えないものを相手にする仕事です。
「心」は患者さんだけでなく、看護師にとっても一筋縄ではいかない厄介な相手。
そのため順調に回復しているように見えても、何かのきっかけで落ち込んでしまったり、入院が長引いたりすることは日常茶飯事です。
このように気分の浮き沈みが激しいと、患者さんの辛い表情が、看護師の心にも影響してくることがあります。
事実、メンタルに問題を抱えてしまい、精神科から離れる看護師も少なくありません。
急性期病棟は精神的負担が大きくなることも
精神科病棟では、数は多くないものの急性期病棟も存在します。
そして急性期の患者さんのなかには、ひどい暴言を浴びせてくる人もいます。
この場合、患者さんが本心では言っていないと分かっていながらも、言われたことをあとあとまで引きずってしまうことも…。
そのため「自分は精神的にあまり強くないかも…」と思う場合は、急性期ではなく慢性期病棟で働くほうが向いているかもしれません。
精神科の急性期病棟は、看護師にとって精神的負担がかなり大きくなることがある
体力勝負になるときがある
精神科の看護師は、「体力勝負の仕事」という一面もあります。
滅多にないですが、ときには患者さんから暴力を振るわれたり、急に暴れ出したりする患者さんを押さえつけたりする必要があることも。
体力勝負になる場面があることから、精神科病棟では、ほかの診療科に増して男性看護師を積極的に採用しているところも少なくありません。
思わぬ事態に発展することがある
精神科の患者さんは、経過が安定していることが多く、何ごともなく一日が過ぎることがほとんどです。
しかし、病室に置いて行った点滴用チューブで患者さんが自殺を図る…といった思わぬ事態に発展するケースもゼロではありません。
また、勢い良く食事をかき込む患者さんも多いため、のどに食べ物が詰まらないように注意する必要もあります。
このように、精神科看護師にとっては一瞬の油断が命取りになります。
患者さんと仲良くなると、どうしても気が緩んでしまうものです。
しかし心のどこかでは「もしもの時」を想定して業務を行うべき仕事であることは、よく理解しておきましょう。
- 患者さんの「気」が看護師の心に影響することも
- 患者さんを押さえつけるなど体力勝負になる場面もある
- 心のどこかでは常に最悪の事態を想定しておく
精神科看護師のやりがい
精神科看護師は簡単な仕事ではありませんが、精神科だからこそ感じられるやりがいもあります。
主に、以下の3つです。
では、それぞれのやりがいについて説明します。
患者さんの回復をしっかり見届けられる
精神科の患者さんのなかには、社会的入院をする方も珍しくありません。
そのため必然的に長期的な関わりとなることが多く、「患者さんの回復をしっかり見届けられる」といったやりがいを感じられます。
もちろん、回復スピードは患者さんによってさまざまなので、「本当に良くなっているのかな」と不安を覚えることも少なくありません。
それでも、普段の関わりのなかで患者さんがふとした笑顔を見せたときなどに、大きな喜びを感じられることも。
長きにわたって看護してきた患者さんが退院を迎えるときに、込み上げるものを抑えきれない看護師も少なくありません。
患者さんからの信頼が目に見えて分かる
精神科看護師は、患者さんの生活のほぼ大半を一緒に過ごします。
そのため、患者さんの家族以上に信頼されることもあるでしょう。
それくらい、精神科の患者さんにとって看護師の存在は大きいものなのです。
一般的な看護師は、「サポートしてくれる人」といった認識だけを持たれることもありますよね。
一方で精神科では、看護師の存在が患者さんの心の大きな支えとなります。
患者さんの信頼を感じながら仕事ができることで、多少辛いことがあっても乗り切れるという看護師も多いのです。
正解がないからこそ腕が試される
心理ケアが求められる精神科看護師の仕事には、これといった正解がありません。
勉強してきた知識が活かせなかったり、これまでの看護の経験が活かせなかったりする場面も出てきます。
しかし難しい仕事だからこそ、看護師としての腕が試されるといった一面も。
試行錯誤しつつ、患者さんとの信頼関係の築き方を覚えていく楽しさもあるでしょう。
型にはまった看護ではなく、患者さんひとり一人に合った看護の方法を追い求めていきたい方は、精神科看護師として働くことで大きなやりがいを感じられるはずです。
- 精神科看護師は長期的に患者さんと向き合うことが多い
- 患者さんにとって欠かせない存在となることも少なくない
- 型にはまらない看護を追い求められるというやりがいも
精神科看護師になるメリット・デメリット
ここからは、転職を考えている人向けに、精神科看護師になるメリットとデメリットをお伝えします。
どんな仕事にも、良い面もあれば、人によっては悪く感じられる部分もあるものです。
メリットだけでなくデメリットも踏まえることで、後悔しない選択ができるでしょう。
では、まずはメリットからお伝えします。
精神科看護師になるメリット
精神科看護師になるメリットは、主に以下の2つです。
それぞれのメリットについてお伝えします。
ワークライフバランスを取りやすい
精神科看護師は、一般科と比較するとワークライフバランスを比較的取ることができます。
なぜなら病状が安定している患者さんがほとんどのため、処置や記録が少なく、残業がほとんどないからです。
また、精神科はスタッフの人数をそこまで必要としません。
そのため各自の業務量が多すぎるということはなく、「有給や突発的な休みが取りやすい」といったメリットもあります。
人間関係が良好な環境が多い
スタッフ間のトラブルに遭いにくいのも、精神科に勤務するメリットのひとつです。
精神科看護師は患者さんと深く関わる仕事ということから、気持ちに余裕のある人が多い傾向にあります。
長く働く方も多く、平均年齢も高い職場が多いので、のんびりとした雰囲気のなか働けることも多いです。
職場の人間関係で疲弊している方は、精神科看護師への転職を前向きに検討してみても良いでしょう。
精神科看護師になるデメリット
次に、精神科看護師になるデメリットについてお伝えします。
では、それぞれ説明します。
一般科に戻りにくい
精神科で働くと、一般的な医療の知識に乏しくなるといったデメリットがあります。
なぜなら、ほかの診療科とちがい、精神科は観察項目が異なってくるからです。
つまり精神科では「精神症状」に基づいたアセスメントとなるため、「身体症状」に基づいたアセスメントを基本とする他科の看護で役立つスキルを身につけにくいんですね。
また、精神科でベテランになればなるほど、一般科で必要とされる医療の知識を身につける機会から遠ざかっていきます。
そのため、たとえば精神科で働くことが辛くなり、一般科に転職したいと思ったときに、今までの知識や観察方法が活かせない可能性があるのです。
向上心を持ちづらくなる
精神科は、先述したように年齢層が高めで、落ち着いて働ける環境であることも多いです。
これは働きやすさを求めて転職する場合にはメリットになりますが、裏を返すと「向上心を持ちづらい」といったデメリットにもなります。
現在、医療は目まぐるしく発展しています。
今後は、看護師にもより高いスキルが求められていくでしょう。
しかし安定した職場で成長を意識せずに過ごしていると、時代の変化についていけません。
すると、患者さんや社会が求めている看護レベルに到達できなくなるのです。
そのため、特に精神科看護師を目指す場合は、環境に甘えず、知識や手技を自らアップデートしていく姿勢が求められるでしょう。
- 精神科は生活と仕事のバランスを取って働きやすい
- 人間関係も良好で比較的ストレスなく過ごせる
- 一般科には戻りにくいといったデメリットも
- 環境に甘えず自ら成長していくことを忘れない
まとめ|精神科看護師はやりがいが大きい!転職に向けて1歩を踏み出してみよう
この記事では、精神科看護師に向いている人の特徴や、やりがい、精神科看護師を目指すメリットやデメリットについてお伝えしてきました。
内容をまとめると、以下の通りです。
- 精神科看護師は患者さんの回復を長く見守りたい人にはぴったり
- 患者さんと冷静に向き合うことが大切となる仕事
- 場合によっては看護師自身が病んでしまうことも
- 精神科は働きやすく、人間関係のトラブルも少ない
社会が複雑になるなかで、さまざまな理由でストレスを抱える人が増えています。
そのなかで精神科看護師は、患者さんの回復をサポートするパートナーとして、今後ますます欠かせない存在となることでしょう。
もちろん、患者さんと信頼関係を築くうえでは苦労も伴います。
しかし、大変なことを上回るだけのやりがいがある仕事であることも間違いありません。
今回の記事で精神科への転職を考えた方は、ぜひ一歩を踏み出してみてくださいね。
ベストワーク編集長はあなたが最高の転職を実現できるように祈っています。
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