この記事の監修者(転職コンサルタント)
坂本 卓也(sakamoto takuya)
東証一部上場エンタメ会社にて採用に携わったのち、転職コンサルタントに転身。国内大手転職エージェントにて、ハイキャリア人材から20代まで幅広い転職希望者の転職成功を実現してきた。自身もこれまで異業種への転職を2回経験。実体験に伴う情報発信もおこなっている。
「コロナが怖いから面接は延期してもいいのかな…」
「面接は延期しても良いですよ、って連絡が来たけど…」
コロナの影響で、転職の面接に不安を感じている方は少なくないでしょう。
外出自粛のなか、面接に行くのは不安な気持ちもありますよね。
「最終面接は対面を希望しますが、場合によっては延期も受け付けています」といった連絡を受け、どう返事をすれば良いか困っている方もいるのではないでしょうか?
この記事では、面接の延期をお願いするか迷っている方に向けて、面接を延期するメリット、デメリットを解説します。
延期してもらったあと、面接までの間にしておくと周りの転職者と差がつくことも紹介しているので、参考にしてみてください。
- 面接を延期するメリット
- 面接を延期するデメリット
- 面接延期の間にしておきたいこと
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目次
面接を延期するメリット
まずは、コロナの影響により面接を延期してもらうメリットから紹介します。
では、それぞれお伝えします。
感染リスクが下がる
まずは、やはりコロナの感染リスクが下がることです。
面接会場に行くまでに、電車に乗ったり、エレベーターに乗ったりすることもあるでしょう。
外出自粛が叫ばれていますが、人との接触が完全に防がれているとはまだまだ言えない状況です。
何かしらの対策は取られると思いますが、対面の面接の場合には面接官と近い距離で会話することは避けられません。
Web面接を行う企業も増えていますが、「最終面接だけは対面で行いたい」といった企業も少なからず存在するでしょう。
面接の延期をお願いするか迷ってしまうこともあるかもしれませんが、一方で心に留めておきたいのが、「健康に代わるものはない」ということです。
また日本には、約380万社以上の会社があります。
延期をお願いして万が一断られたとしても、転職の可能性が絶たれたわけではありません。
健康に不安を抱えてまでその企業の面接に行く必要があるかは、冷静に判断しましょう。
面接対策の時間がつくれる
面接を延期するメリットとして、面接を対策する時間がつくれることも挙げられます。
「書類通過」が転職活動の大きなかべと言われることもありますが、内定獲得に向けては面接対策も避けては通れません。
面接が苦手な方は少なくありませんが、しっかりと時間をかけて準備すれば面接通過の可能性をぐぐっと引き寄せられます。
延期で生まれた時間を面接対策にあてることで、通過率アップも期待できるでしょう。
面接対策に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
「現職に残る」という選択肢が生まれる
「現職に残る」という選択肢が生まれることも、面接を延期するメリットといえます。
現職でイヤなことがあったり、不本意な異動をさせられたりしたことで、勢いで転職してしまう人は少なくありません。
しかし、勢いで転職して後悔する人も一方で少なくないのです。
転職は、人生や、その人のキャリアにとって大きな転換点。
仕事が生活の一部であることからも、会社選びは慎重に行うべきです。
そして冷静になって考えてみると、「転職をしないこと」が自分にとって最善の方法のこともあるのです。
ちなみに、コロナの影響で売上がアップしている企業についてニュースで目にした方もいるでしょう。
こうした企業は一見すると良く見えますが、コロナが収束したあとの成長はどうなのか、といった点にも注意する必要があります。
面接の延期を「転職活動について冷静に考える時間を持てた」とポジティブに捉えられれば、さまざまな気づきが手に入れられるでしょう。
- コロナへの感染リスク低減につながる
- 面接対策の時間がつくれる
- 転職活動について冷静に考える時間が持てる
面接を延期するデメリット
次に、面接を延期してもらうことで考えられるデメリットを3つお伝えします。
メリットの裏には、デメリットもあります。
両面を踏まえ、面接延期を慎重に判断しましょう。
入社意欲を疑われる場合がある
ひとつ目のデメリットは、延期をお願いすることによって、企業によっては入社意欲を疑われる場合があることです。
「他社の面接を優先したのかな」と思われてしまうリスクもあるでしょう。
もちろん企業としては、入社意欲の高い候補者を採用したいと思うもの。
そのため、面接の延期をお願いすることに対して良く思わない企業もあるかもしれません。
来社させる会社は危ないかも?
一方で、社会的に外出自粛が叫ばれ、企業だけでなく面接を受ける転職者にとっても混乱が続くなか、延期に対して苦い顔をする企業には注意が必要ともいえます。
「何がなんでも対面で面接をしたい」「延期してもいいですけど、採用されないリスクもありますよ」と言ってくる場合には、いわゆる“ブラック”の可能性も捨てきれません。
現職に留まることが不安な方の場合、はやく次の転職先を見つけたいと焦ることもありますよね。
しかし転職先の会社が現職より不安定で、場合によっては過労などで倒れてしまうことがあれば本末転倒です。
社員の健康より会社の成長、社員の都合より会社の都合を考えるのはブラック企業の特徴のひとつ。
少しでも怪しいと感じたら、延期ではなく「辞退」を申し込むことも検討しましょう。
延期に対して難色を示す企業は、入社後のリスクが高い可能性も。場合によっては辞退を申し込むことも考える
採用数が狭まる可能性がある
採用数が狭まる可能性があることも、面接延期のデメリットのひとつといえます。
コロナの影響により、多くの企業では業績悪化が避けられません。
そして業績の立て直しのために真っ先に見直されるのは固定費ですが、なかでも人件費は固定費の代表格といえます。
そのため中途採用者の採用数を見直し、場合によっては採用を縮小する企業も出てくることでしょう。
この場合、採用は「厳選採用」になります。
つまり、より能力の高い候補者や、スキルのある候補者に内定が集まることが予想されるのです。
人手不足の企業も多い
一方で、人手不足の企業が増えているという側面も忘れてはいけません。
帝国データバンクは、「正社員不足」と考えている企業が48.5%と、約2社に1社が人手不足に悩まされているというデータを公表しています。
たしかにコロナの影響で企業業績が読めない部分があり、採用数を減らす企業も出てくるでしょう。
しかし企業の採用戦略は、会社の中長期的なビジョンのなかで考えられるものです。
つまり、今回のコロナの影響で急激に採用数を減らしてしまうと、収束後に人手不足に拍車がかかってしまう可能性もあるんですね。
そのため、一時的に面接を延期する場合はあるものの、採用数そのものは減らさないといった企業もあることは押さえておきましょう。
現職の経営難の影響を受ける
コロナの影響から現職の売上低下が予想され、転職活動に踏み切った方も少なくないと思います。
面接が延期になってしまうと、現職に残り続けることになる、つまり売上低下の影響を更に受け続けるといったことも想像できます。
経営的に厳しい会社の場合は、給与カットや、ボーナス減額の可能性もあるでしょう。
この場合、面接を延期することはデメリットになりますが、一方で面接を受ける会社が安心と言えるのか、といった点は慎重に考えるべきです。
現職の経営難が一時的なものなのか、またはコロナ騒動の前から悪化していたのか、といった点にも意識を向けたいですね。
その場しのぎの転職は、長い目でみると良いものとはいえません。
転職する必要が本当にあるのか、今すぐ面接することが果たしてこの先の生活にプラスとなるのか、といったことは冷静に考えましょう。
現職を退職したい場合は「お金」の工面を
しかし、現職の経営悪化で倒産も近い…、といった状況に追い込まれている方もいるかもしれません。
この場合はすぐにでも転職活動を始めることをおすすめしますが、一方で現職を退職する場合、「お金」については落ち着いて考えてください。
「失業給付」が受けられる期間や金額といった知識を知っておくだけでも、安心材料につながります。
また今は、コロナに伴う給付や融資制度なども拡充してきています。
退職して転職活動を行うことはメリットもありますが、お金について不安な日々を過ごすことになる可能性も考えられます。
まずはお金の工面を考え、少しでも安定した状態で転職活動に臨めるようにしましょう。
参照元:https://sw.job.dmkt-sp.jp/topics/work_kyujin_shitsugyouteate_190801.html
参照元:https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/gyoumukanri_sonota/covid-19/index.html
- 「延期できない」という会社には注意する
- 厳選採用になる可能性がある
- 現職の業績低下が一時的なものか冷静に判断
面接延期の間にしておきたいこと
ここからは、面接の延期をお願いして生まれた時間を使って行っておきたいことを3つ紹介します。
では、面接日までにしておきたいことについてお伝えします。
Web面接の準備
まずは、Web面接の準備をしておくことをおすすめします。
コロナの影響が長引けば、対面で予定していた面接をWebで行う企業が増えるでしょう。
Web面接は、事前の準備が結果を左右するといっても過言ではありません。
そのため、特にWeb面接を経験したことがない方にとっては、Web面接対策は必ず行っておきたいことといえるのです。
面接を延期して時間をつくれたことは、「Web面接の対策ができる」といった面ではプラスともいえます。
具体的な対策は以下の記事で詳しく解説しているので、チェックしてみてくださいね。
「面接中止」の場合を想定
コロナの収束が読めないなか、延期した面接が「中止」となる可能性も捨てきれません。
就活においては、一部の学生で「内定取り消し」といったことも起きています。
そのため自分が同じような状況に万が一置かれても慌てないように、最悪の事態を想定しておくことも大切です。
そこで大事になるのが、転職先に求める条件に優先順位をつけておくことです。
たとえば「給料は絶対に上げたい、でも転勤があるのは仕方ないな」といったように、譲れない点と妥協できる点を明確にしておきましょう。
面接中止など予想外なことが起きると、「とりあえず応募しておく」といった行動に走りがちです。
しかし、転職先の企業に求めるものを明らかにしておけば、慌てる状況のなかでも冷静に企業に応募できるのです。
軸のブレない転職活動を行うコツについては、以下の記事が参考になるでしょう。
求人を幅広く見る
面接が延期して生まれた時間を、求人を幅広く見る時間にあてるのもおすすめです。
特に、これまで意識して来なかった業界や職種の募集を見てみましょう。
たとえばコロナの影響で、在宅ワークを推進する企業が注目を集めています。
こうした企業はIT業界やベンチャー企業に多く存在しますが、こうした企業を敬遠していた方にとっても、今回のコロナ騒動を機に「働き方」といった面で魅力的に映ることがあるかもしれません。
面接延期で空いた時間を使って、先入観を捨ててまずは幅広く求人を見てみると、自分にピッタリな企業に出会えることもあるでしょう。
ちなみに求人という点で見ると、コロナの影響で新たに求人を出す企業が減る可能性もあります。
もちろん、求人を多く見れば見るほど企業選びは行いやすくなるので、新規求人が減少することは求職者にとっては手痛いことです。
そこでおすすめなのが、転職エージェントに複数登録しておくこと。
転職エージェントごとに取り扱う求人は異なるので、複数登録しておくとそれだけ新しい求人に出会える可能性を高められます。
特に以下の3つの転職エージェントは、利用者の満足度も高く、大手エージェントのため幅広い求人を取り扱っているので登録してみましょう。
- Web面接の準備をしておく
- 「面接中止」といった事態を想定する
- 求人を幅広く見ておく
まとめ|コロナで面接ができない時こそ落ち着いて行動を
この記事では、コロナにより面接を延期するときのメリット、デメリットを中心にお伝えしてきました。
ポイントをまとめると、以下の通りです。
- 延期で生まれた時間をうまく使えるかが転職成功のカギ
- 延期するデメリットもあるが、慌てると更に悪い事態になることも
- 中長期的な目線で考え、納得のいく企業に応募する
コロナの影響は、企業だけでなく、求職者にも出始めています。
落ち着かない毎日のなか、面接を延期することに不安がある方もいるでしょう。
しかし別の側面から見ると、時間が生まれたことで、自分のキャリアについて考える時間をつくれたともいえます。
今回紹介したメリット、そしてデメリットを冷静に踏まえ、悔いのない転職活動を行ってくださいね。
ベストワーク編集長はあなたが最高の転職を実現できるように祈っています。
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