転職活動をする時には転職軸を決めることがとても大切ですが、「転職軸って何?」という方や「転生軸をどうやって決めればいいのかわからない」と悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
「転職軸を決めてもそれをどうやってアピールすればいいのか分からない」という方もいるはず。
この記事では、転職軸の作り方や応募書類への書き方、面接の回答例などを詳しく解説します。
この記事を読めば、転職を成功させるために、転職軸を決めることがどれほど大切な事なのかを理解できると思います。
読み終えた後には「まずは転職軸をしっかり作ろう!」と動き出せるはずです。
- 転職軸がないと企業選びや就職活動がブレる
- 転職軸の考え方と作り方について
- 転職軸は応募書類や面接で聞かれる可能性が高い
この記事の監修者
■プロフィール
株式会社アロテックキャリアでキャリアアドバイザー兼マネージャーをしております。数々の求職者様の転職をご支援してきました。少しでも多くの方に満足のいく転職をして頂きたく、転職に関する正しい情報を発信しております。
フリーター・未経験から正社員への転職ならアロテックキャリアがおすすめ!
アロテックキャリアは、20代に特化した転職支援サービスです。フリーターや未経験の方でも、転職のプロであるキャリアアドバイザーが親身にサポートしてくれるので、安心して転職活動を進めることができます。
- 未経験・高卒・フリーター歓迎
- 2万件以上の豊富な求人情報
- 完全無料で転職のプロが親身にサポート
フリーターや未経験で、正社員への転職を考えている方は、アロテックキャリアがおすすめです!
目次
1.転職軸なしで転職活動をするとブレることがある
転職軸というのは「転職活動(または就職活動)を行う時に、持っている自分の考えや希望・イメージ」のことをいいます。
転職軸は、仕事内容はもちろん職場環境や福利厚生など、転職をするにあたり求める条件を元に決めていきます。
転職軸があれば企業選びがより明確になるので、ミスマッチを防ぐことができるうえに、転職してから「こんなはずではなかった」という失敗を極力減らすことができます。
転職軸が定まらないまま転職活動をすると、自分の考えがブレてしまうことがあります。
「給料がかなり下がるけれど、希望した職種だからいいだろう」「未経験の業種だし希望する仕事ではないけれど、海外赴任ができるらしいからここに決めよう」など大切な軸を見失って転職することは後悔に繋がります。
2.転職活動の軸の考え方と作り方
転職軸をどのように決めていけばいいのか具体的に見ていきましょう。
ひとつひとつクリアにしていくと、あなたが転職に求めているものが明確になり、企業選びや面接の対策など転職活動をより的確に行うことができます。
2-1.転職先に求めることを書き出す
まずは転職する時にあなたが求めるものについて考えましょう。
仕事内容や働き方、収入や人間関係など求める条件はたくさんあるはずです。
- 今までの経験を生かしてさらにキャリアアップできる仕事に就きたい
- 働きながら資格を取ってより専門性の高い仕事をしたい
- 日本だけではなく海外ともやりとりする仕事がしたい
- 今よりも年収が良いところに行きたい
- 残業が今より少ないところがいい
- 土日休みの仕事がしたい
- 一から最後までトータル的に自分が主導で仕事をしたい
- 社内でのスキルアップ制度が充実している
など、どんな環境でどんな働き方をしたいかじっくり考えて、なるべくたくさん書き出してみてください。
給与や待遇などなんでもいいので、書いてみましょう。
2-2.転職軸の一覧に優先順位をつけていく
転職や就職活動で求める条件や希望が書き出せたら、その軸の一覧に優先順位をつけてみましょう。
「転職する際にこれだけは譲れない」と思うものをピックアップしていきます。
仕事内容、環境、待遇や給与、勤務地などのなかで、どうしても転職先に求めたいものを明確にしておきましょう。
書き出した条件すべてを満たす転職先を見つけるのは難しいので、譲れない条件を3〜5つぐらい決めておくことで、転職先選びが楽になり、他の条件に関して譲歩しようという気持ちになります。
また、転職軸を決めるためにいろいろ希望条件を書き出すことで、転職しなくても解決できる問題が見えてくるかもしれません。
2-3.転職先で活かせるキャリアや強みを書き出す
転職先に求めるものが分かったら、次はあなた自身のことについて分析してみましょう。
- 今までの社会人の経験でどんな仕事をしてきたのか
- どんなキャリアやスキルがあるのか
- 転職後に活かせる経験や資格
などを書いてみます。具体的な仕事の経験やキャリアに関しては数字なども書いておくといいでしょう。
また仕事だけではなく、「管理職として部下をうまくまとめてプロジェクトを成功させた」などのマネージメント経験があれば、ぜひ書き出しましょう。
2-4.今の仕事で不満に思うことは何か
次に今の仕事や職場環境で不満に思っていることや変えたいことを考えてみましょう。
- 残業が多い
- 給料が安い
- ルーティンな仕事ばかりで単調
- 責任のある仕事を任せてもらえない
など転職を考えるようになった理由についても、書き出してみてください。
書き出した後、こちらも精査してみます。
転職しなくても改善できる問題がないか、また転職しても起こる可能性のある問題がないかを考えましょう。
2-5.転職したいと思った理由を明確にする
ここまでしっかり自己分析ができたら、今度は「なぜ転職をしたいと思ったのか」について考えてみます。
今まで書き出してきた「転職する時に譲れない条件」や「転職先で活かせる強み」「今の職場で不満に思うこと」などを参考にして、転職したい理由を明確にしていきます。
- 転職したい理由
- 企業選びで重視したいこと
- (企業を選んだ後に)なぜこの企業に転職したいのか
- 転職先でどのような仕事をしたいか
- 今までのスキルやキャリアで転職後に活かせるものは何か
ここまで分析をしていくと、転職軸がはっきりとしてきます。
転職活動でブレずに、あなたらしさをもっと活かせるような企業や仕事を選ぶことができるようになります。
- 転職軸の決め方は自己分析が大切
- 転職で譲れない点や転職後に活かせるキャリアなどを明確に
- 転職したい理由や企業や職種選びの理由を自分で明確にする
3.転職活動の軸は応募書類や面接でアピール
転職活動の軸をあなた自身が明確にできたら、応募書類や面接で採用企業の担当者にうまく伝えましょう。
転職軸とは、自己アピールでもあります。
なぜこの企業を選んだのか、入社してどんな働き方をしたいのか、何ができるのかなどをしっかり伝えられると転職の成功率もグッと上がります。
3-1.応募書類への転職軸の書き方と例文
企業が転職軸を最初に確認出来るタイミングとしては、応募書類(履歴書または職務経歴書)が多いです。
企業側は転職軸を確認することで、「応募者が明確な志望動機を持っているのか」「仕事に何を求めているのか」を判断でき、自社の求めている人材とマッチするかをイメージ出来ます。
そのため、取り繕う必要はなく、素直にその企業の仕事や社風など、どんなところに惹かれたかを書きましょう。
また志望動機に自分の経歴なども絡めて書けると、よりアピールできる内容になります。
上記の点から、転職軸を記載することにより、企業側が求める人物像と一致しないと判断された場合は、書類選考のタイミングで落選してしまうリスクもあります。
例:前職は営業で首都圏を担当しており、〇〇を小売店に販売していました。国内で年間トップセールスの賞を4回いただいたことがあります。
取引先の担当の方とこまめにコミュニケーションを取りながら、要望や不満や困っていることなどを推測して、商品だけではなく満足してもらえるサポートをすることが得意だと思っております。 御社に応募しましたのは、今まで営業として積み重ねてきた経験を活かして、国内だけではなく海外との取引もやってみたいと思ったからです。 4年前から海外での仕事も視野に入れ英会話の勉強も行っています。 |
例:某大手企業のシステム部で働いておりました。
大手企業のさまざまな部署のシステムの構築や管理、運営などを少人数で担当していたので、ひとつひとつの仕事にじっくり取り組むことが難しく、時間と戦いながらこなすような感じでした。 システムの開発、構築から運営、管理と一貫して担当して、より良いシステムを作っていきたいと思い御社に応募させていただきました。 |
3-2.面接で転職活動の軸を聞かれるケースと回答例
面接時に転職軸について聞かれることもあります。ある調査によると、面接の時に転職軸を聞かれた方は約8割だったというデータもあります。
転職活動で面接まで進んだ場合は、高確率で転職軸について聞かれると考えておきましょう。
面接官からはさまざまな言い方で質問されます。
- 当社の志望動機を教えてください
- なぜこの業種を希望したのか教えてください
- なぜこの業界で働きたいと思ったのですか
- あなたの転職軸を教えてください
- 入社した後のビジョンはありますか
面接で聞かれるこれらの質問にも、転職軸をしっかり伝えられるような回答ができるといいですね。
例:御社の方針である「一人ひとりが自由にマーケットを開拓し販売する」という戦略に共感いたしました。
前職では女性向けの自然派コスメを販売していたのですが販売ルートが決められており、取引先を回り、商品を卸す仕事がメインでした。 もっと開拓できそうな小売店や個人経営のエステサロンなど、個人的に飛び込み営業したいところがたくさんあったのですが、決められたエリアの仕事しかできませんでした。 御社に採用していただけたら今までのマーケットやエリアなどに捕われずに幅広く商品の良さ伝えていきたいと思っております。 |
例:介護の仕事を希望したのは、これから需要がますます高まる分野の職であるということだけではなく、祖母と同居していて私自身も介護の経験があるからです。
3年ほど介護を母と一緒にしましたが、当時はわからないことも多く「もっとあの時はこうしてあげれば良かったのか」と後から気づくことがたくさんありました。 今までの経験も活かしてよりお年寄りが、健やかで無理なく暮らせるお手伝いをしたいと思ったのが、この業界を希望した理由です。 資格はありませんが、働きながら実地の経験を積み、資格取得を目指したいと思っています。 |
例:私の就活の軸は、食を通して人の健康をサポートすることです。体を作っているものは日々食べているものです。
極力農薬や添加物などがないもの、栄養バランスの取れた食品を摂取することがもっとも健康維持には大切だと思っています。 食材はもちろん、調味料やサプリメントなど私たちが口にするものは数多くあります。 御社の扱っている無農薬野菜や食品は以前から、宅配サービスを注文させていただいておりまして、産地や生産者がわかる消費者が安心できる取り組みなどにも深く共感しておりました。 今後は電話による販売や問い合わせ業務などを通して、商品の安全性やお客様の疑問や不安などにお答えする仕事で人々の食や健康に関わっていきたいと思っています。 |
例:御社を志望した理由は、資格取得のための充実した制度があるからです。
ゆくゆくはファイナンシャルプランナーの資格を取り、お客さまそれぞれの家族構成やライフプランに合わせた、最適な資産形成や保険などの総合的なアドバイスができるようになりたいと考えております。 御社で保険を販売する仕事を通して知識や経験を積みながら、さらにファインシャルプランナーを目指しステップアップしていきたいと考えております。 |
どのような質問の仕方か分かりませんが、面接で転職活動の軸を必ず聞かれると思っておきましょう。
質問に答える形でうまく転職軸について話せるように練習しておくといいですね。
3-3.転職軸であっても言わない方がいいこと
また転職活動の軸の、譲れない条件のなかに「現職よりも高収入」や「自宅からの通勤が1時間以内」といったことが入っているかもしれませんが、面接でこれらの理由をいうのはNGです。
「転職してさらに仕事で活躍してくれそうだな」と面接官に思ってもらえるよう、業種に関することや仕事内容、働く環境などの面で、転職軸について話せるようにしておきましょう。
- 応募書類や面接で転職活動の軸を聞かれる可能性は高い
- 仕事内容や業種、転職後の将来のビジョンなどを中心に簡潔に答えられるようにしておく
まとめ|転職軸をしっかり作るとやりがいのある仕事を見つけられる
転職軸の作り方や、エントリーシート・面接で聞かれた時の答え方などについて説明しました。
- 転職先に求めるものをあげる
- 譲れない条件は何か考える
- 転職先で活かせそうなスキルや強みをあげる
- 今の仕事で改善したい点や不満を書き出し転職先でも起こりうることか検証する
- 転職したい明確な理由を考える
- 転職軸をもとになぜ志望したかの理由を答える
- 今までの経験や将来のビジョンを含める
自己分析をしっかりして転職軸を決めることによって、企業選びも精度が上がり、転職後の仕事や環境を充実させることができます。
転職軸を決められないまま転職活動を行うと、さまざまな業界の企業や職種が気になってしまったり、転職したい理由が曖昧になってしまいがちです。
転職先のリサーチもうまくできず、ESでも「御社で働きたい」という明確なアピールができなくなってしまう場合もあります。
転職を考えるなら、まず転職軸を作ることがもっとも大切です。
あなたがなぜ転職をしたいのかじっくり自分と向き合ってみてください。
フリーター・未経験から正社員への転職ならアロテックキャリアがおすすめ!
アロテックキャリアは、20代に特化した転職支援サービスです。フリーターや未経験の方でも、転職のプロであるキャリアアドバイザーが親身にサポートしてくれるので、安心して転職活動を進めることができます。
- 未経験・高卒・フリーター歓迎
- 2万件以上の豊富な求人情報
- 完全無料で転職のプロが親身にサポート
フリーターや未経験で、正社員への転職を考えている方は、アロテックキャリアがおすすめです!