看護師が転職を考えるとき、どの科に転職するかはとても重要なポイントです。
「皮膚科は夜勤がないから体力的に楽そう」
「命に関わる患者さんはあまりいないだろうから、心にゆとりを持って働けるのでは」
と考える方も少なくありません。
この記事では皮膚科看護師の仕事内容やメリット・デメリットなどを詳しく紹介します。
「皮膚科に転職したいけれど、未経験で転科は難しいだろうか?」、「転職する前に皮膚科の看護師の仕事を詳しく知りたい」という方はぜひ読んでみてください。
読み終わる頃には、皮膚科看護師の働き方がしっかりイメージできますよ!
- 皮膚科の看護師になるには
- 皮膚科看護師転職の志望動機は?
- 一般の皮膚科と美容皮膚科の違い
- 皮膚科の仕事内容
- 皮膚科の仕事のメリット・デメリット
- 皮膚科看護師が向いている人・向いていない人
- 皮膚科看護師の給料は
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目次
皮膚科の看護師になるには
皮膚科は、大学病院や総合病院であれば外来がメインとなり、クリニックの場合でも「日中の診察だけ」というところがほとんどです。
また、一般的な皮膚科の他に「美容皮膚科」もあります。
最近では、一般の皮膚科でも「美容皮膚科」を診察するところが増えてきました。
皮膚科の場合、看護師の資格があれば、一般皮膚科・美容皮膚科のどちらでも働くことが可能です。
特別な資格は必要なし
皮膚科で働くためには看護師の資格があれば問題ありませんが、日本皮膚科学会が作る「皮膚疾患ケア看護師制度」というものがあります。
高度な皮膚科の看護や知識を講習会で学び、スペシャリティナースの認定が取れると、「皮膚疾患ケア看護師」として、日本皮膚科学会に名前を載せることが可能です。
認定後も定期的な講習会に参加し、資格を更新することで、スペシャリティナースとして皮膚科でより専門的なケアを行うことができるようになります。
皮膚科看護師転職の志望動機は?
「皮膚科の看護師を目指したい」という方の志望動機についてご紹介します。
皮膚科を志望する人のなかには、仕事内容だけではなく、スキルアップを目的にしている方も少なくありません。
1.美容に関心がある
美容皮膚科を志望する看護師に多い理由です。
レーザーやピーリング、フォトフェイシャルなどを使い、シミやそばかすを除去したりニキビ跡を消すといった診療を行うので、美容に関心がある看護師には働きながら勉強ができる環境といえます。
病院によっては、安く治療を受けられるところもあるので、自分で興味のある施術を試すことも可能です。
2.美容の知識や経験を積みたい
こちらも美容皮膚科を希望する看護師に多い志望動機。
美容皮膚科では、看護師が患者さんに行う処置がたくさんあります。
点滴や注射以外にもピーリング、イオン導入や脱毛を行うこともあり、実際の治療現場で「美容の知識や経験を積みたい」と考える看護師が多いです。
3.夜勤のない仕事がしたい
大学病院や総合病院の看護師の仕事には夜勤が必ずあります。
シフト制で働くので、日勤があったり夜勤・準夜勤に入ったりしなければいけません。
「忙しいだけではなく体がきついから転職したい」、「結婚や出産と両立できる職場に転職したい」と考える看護師も多くいます。
4.気楽に働きたい
皮膚科に来る患者さんの多くは、命に関わるような症状の方はいません。
診療時間が終われば、診察も終了するので残業もほとんどなく、プライベートとのバランスが保ちやすい職場といえるでしょう。
緊急を要する治療やオペも少ないので、精神的にもゆとりを持って働くことができます。
また、「気楽にワークバランスを考えながら働きたい」と皮膚科を希望する方も多いようです。
この章でお伝えした「皮膚科看護師転職の志望動機」をまとめると以下の通りです。
- 皮膚科の志望動機に多いのは美容に興味がある・美容の技術や知識を学びたいなど
- 「夜勤がなく気楽に働けるから」という理由も
一般の皮膚科と美容皮膚科の違い
一般の皮膚科と美容皮膚科の診察や治療内容の違いについてご紹介します。
一般の皮膚科
皮膚科での診察は、「目に見える皮膚すべて」が対象です。
身体や顔はもちろん耳や鼻、爪や毛髪、さらには口のなかも診察します。
主によく診る症状は、皮膚炎、じんましん、湿疹といった皮膚の病気となり、他にも水虫やアトピー、火傷の治療なども行います。
美容皮膚科
美容皮膚科に来る患者さんは、「きれいになりたい」、「悩みを解消したい」と考えています。
痛みやかゆみ、腫れなどの症状があって来院するのではなく、「ニキビの治療」や「シミを消す」、「肌にハリを与える」といった肌の改善が目的です。
そのため、美容皮膚科の診療は自由診療がほとんどで、イオン導入や、ピーリング、レーザー治療、脱毛などを行います。
両方を備えているところも
クリニックのような小規模の皮膚科では、一般の皮膚科と美容皮膚科の両方を診察するところも少なくありません。
皮膚に異常があったり、腫れや痛み、かゆみなどの症状を抱えた患者さんと、シミやホクロなど悩みを解消したい患者さんが、同じ病院で治療を受けます。
この章でお伝えした「一般の皮膚科と美容皮膚科の違い」のポイントをまとめると以下の通りです。
- 一般の皮膚科は、皮膚のトラブルを治す治療を行う
- 美容皮膚科は「きれいになる」ことを目的にしている
皮膚科の仕事内容
皮膚科の看護師の仕事内容を詳しくご紹介します。
最近はどちらも扱う病院やクリニックも増えてきましたが、皮膚科と美容皮膚科では看護師の仕事内容が少し変わってきます。
皮膚科の看護師の仕事
一般の皮膚科に来る患者さんは年齢の幅も広く、さまざまな症状を抱えています。
そのため、それぞれ年代や季節ごとに多くみられる症状について勉強することが必要です。
皮膚科の看護師の主な仕事は、医師のサポート、採血やアレルギーの検査、患部に軟膏を塗ったり、薬の説明や使用法といった指導もあります。
クリニックのような小規模の皮膚科の場合は、他の雑用も含まれるでしょう。
また、手術を行う皮膚科の場合は、オペの介助なども看護師が行います。
一方、手術を行わない皮膚科では、看護師は医療行為はほとんど行うことがありません。
皮膚科は夏場が忙しく、山やプールや海などで虫に刺されたり、皮膚の病気が移ったりして来院する患者さんが増えます。
水虫が悪化するのも夏の湿気が多い時期なので、夏は皮膚科の繁忙期といえるでしょう。
美容皮膚科の看護師の仕事
美容皮膚科の看護師の仕事は患者さんの外来の予約管理や医師の介助以外に、直接、患者さんにピーリング、イオン導入、美容点滴や脱毛などの治療行為も行います。
さらに使用する機材の準備や片付け、患者さんへの治療の説明や治療後の過ごし方などについても看護師が話をすることも少なくありません。
そのため、一般の皮膚科に比べて仕事の幅が広く、直接患者さんと接して美容に関する相談を受けたり、治療法や化粧品を勧めたりすることもあります。
そして美容皮膚科の場合は、治療するというよりも「悩みを解決してきれいになりたい」という方が来るので「患者さん」ではなく「お客さま」として接しなければいけない側面も。
そのため接客やサービスを提供するという要素も求められてきます。
病院によってはノルマがあることもあるので、ドクターズコスメの販売や施術を勧めるといった営業まで行う場合もあるでしょう。
この章でお伝えした「皮膚科の仕事内容」のポイントをまとめると以下の通りです。
- 一般の皮膚科看護師は医療行為を行うことがほとんどない
- 美容皮膚科の看護師はピーリングや美容点滴など直接患者さんに治療を行うことも仕事
- 両方を備えている皮膚科で働くと幅広い知識と経験が積める
皮膚科の仕事のメリット・デメリット
皮膚科看護師の仕事のメリットやデメリットについてご紹介します。
皮膚科と美容皮膚科それぞれのメリットデメリットにも違いがあるので詳しく見ていきましょう。
皮膚科のメリット
皮膚科の主なメリットは、以下の4つです。
1.夜勤がない
皮膚科の仕事は日勤だけなので、夜勤はありません。
夜勤の手当はなくなりますが、体力的に夜勤がつらいと感じている方や、ワークバランスを重視したい方、家庭と仕事を両立させたい方には皮膚科は最適でしょう。
2.ルーティンな仕事が多く慣れると楽
一般の皮膚科看護師の仕事はルーティンな作業が多くあります。
そのため慣れてしまうと、手際良く仕事を進めることも可能です。
さらに緊急な対応をしなければいけない患者さんや、命に関わる重篤な患者さんが少ないため、心理的な負担が少なく働くことができます。
3.ブランクが空いていても転職しやすい
産休や育児休暇などで看護師の仕事から離れていた方でも、復職しやすいのが皮膚科です。
仕事の手順を覚えてしまえば単調な作業が多いので、すぐにブランクを取り戻すことができるでしょう。
4.定期的に休める
外来の診察だけなので、決まった曜日を休むことができます。
オンコールで呼び出されることもなく、自分の趣味の時間にあてたり、家族と過ごすことも可能です。
また、クリニックのような小規模な皮膚科では、年末やGWなどクリニックが休みの期間にまとまった休みを取ることもできるでしょう。
皮膚科のデメリット
皮膚科のデメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
1.医療技術が劣る
皮膚科の看護師は医療行為を行うことがほとんどないので、今までの医療技術を使えず、腕が落ちる心配があります。
皮膚科での経験を積んで、また転科して働きたいと考える方は、皮膚科の勤務が長すぎると医療技術が劣ってしまうこともあるでしょう。
2.変化がない
重篤な患者さんが来ることは基本的になく、仕事もルーティンな作業が多いので、毎日単調で変化がない仕事のように感じる方もいます。
3.スキルアップが難しい
看護師の仕事は単調で医療行為を行うこともほとんどないので、新しい技術の勉強や臨床経験を積むのが難しい職場といえるでしょう。
美容皮膚科のメリット
美容皮膚科の主なメリットは以下の4つです。
1.美容に関する知識や技術を深められる
美容皮膚科は肌をきれいに、そして若々しくさせる診療を行います。
そのため美容に関する知識を学ぶことができます。
またピーリングやフォトフェイシャル、脱毛など患者さんに看護師が施術を行うことも多く、技術を磨くことも可能です。
2.興味のある施術や化粧品を試せる
興味がある施術を割引で受けることができたり、モニターで試すことができる、また取り扱っている化粧品を安く購入できるといったメリットがあります。
また、美容皮膚科のさまざまな技術を利用して、自ら美しくなることも可能です。
これは、美容に関心が高い看護師にとって大きなメリットといえるでしょう。
3.給料が良い
美容皮膚科の診療はほとんどが自由診療です。
そのため美容皮膚科の看護師の給料は、夜勤がないのに他の看護師よりも高めのところが多くなっています。
4.残業がほとんどない
美容皮膚科は予約制で施術を行うところがほとんどです。
さらに病気で来院するわけではないので、急患などもなく残業なしで帰ることができます。
美容皮膚科のデメリット
美容皮膚科のデメリットとしては、以下の3つが挙げられます。
ノルマがある
病院にもよりますが、ノルマがある場合、患者さんに対して、施術や化粧品を販売しなければいけません。
「お客さま」に接して、悩みや要望を聞いて買ってもらえるよう、営業トークを行う必要があります。
臨床の看護師の経験しかない方は、接客や営業の仕事に違和感を感じる人も少なくないようです。
給料に差が出る場合も
ノルマの売り上げが給料に反映される病院では、ノルマの達成率で毎月の給料に差が出てしまう場合があります。
同じ看護師でも、営業が得意な方と苦手な方で給料だけではなく、院内での立場にも影響が出ることもあるようです。
臨床経験に認められない
美容皮膚科の看護師の仕事は臨床経験には認められません。
そのため別の科に転職するときには、美容皮膚科で働いていた期間はカウントしてもらえないので注意しましょう。
この章でお伝えした「皮膚科の仕事のメリット・デメリット」のポイントをまとめると以下の通りです。
- 一般の皮膚科のメリットは夜勤がなく、割り切って気楽にできるところ
- デメリットは変化に乏しくスキルアップが難しい
- 美容皮膚科のメリットは美容に関する知識が増え施術を試すことができる
- デメリットはノルマがある・臨床経験にカウントされない
皮膚科看護師が向いている人・向いていない人
皮膚科の看護師は他の科に比べて、働き方や仕事内容が特殊です。
そのため向いている方は長く働くことができますが、合わない方はすぐに転職してしまう傾向もあります。
皮膚科に向いているタイプ、向いていないタイプは以下のような方です。
向いている人
皮膚科看護師に向いている人の特徴は以下です。
コミュニケーション力がある
一般の皮膚科だけではなく、美容皮膚科でも求められるのがコミュニケーション能力です。
皮膚科にはさまざまな年齢、悩みを抱えた患者さんが多く来るので、それぞれの方をよく観察し適切に声をかけ、患部の状態を聞いたり薬の使用法などを伝える必要があります。
美容皮膚科でも患者さんの悩みを聞き、希望する施術や化粧品を勧めるためにはコミュニケーション力が不可欠です。
どんな人とも苦手意識がなく接することができる方は向いているでしょう。
コツコツと仕事を積み重ねられる
皮膚科の仕事は単調な作業も多く、医療行為は少ないので、決まっている仕事や手順をコツコツとこなしていける方に向いています。
美容に興味がある
自分でも美に関して興味があり、積極的にきれいになろうとする姿勢があると、より仕事が楽しくなります。
患者さんへの営業トークも、自ら使ったことがある化粧品の効果などを伝えられるとより説得力が感じられるでしょう。
向いていない人
以下の項目が当てはまる場合は、皮膚科看護師に向いていない可能性があります。
単純作業が苦手
飽きっぽい方やルーティンな仕事が苦手な方は、皮膚科の仕事は物足りなく感じるでしょう。
緊急性も少なく雑用も多いので、看護師の仕事としては違和感を感じるところもあるかもしれません。
営業や接客ができない
臨床の看護師の仕事は「患者さんを治す」ことが中心ですが、美容皮膚科では「お客さま」に接し、満足してもらえるよう「サービス」を提供します。
お客さまの要望に合わせて、施術や化粧品を勧める営業行為ができない方は向いていません。
スキルアップしたい
多くの患者さんに対応したり、医師のオペの補助や医療行為をしながらスキルアップしたいという方も皮膚科は向いていないでしょう。
この章でお伝えした「皮膚科看護師が向いている人・向いていない人
」のポイントをまとめると以下の通りです。
- 皮膚科に向いているのはコミュニケーション能力があり、単調な仕事をコツコツ積み重ねられる人、また美容に興味がある人も向いている
- 向いていない人は、飽きっぽくルーティンワークが苦手な人やスキルをあげたい人、また接客や営業が苦手な人
皮膚科看護師の給料は
皮膚科の看護師は夜勤がない分、病院で働く看護師よりは少なくなりますが、平均年収は約310万円〜380万円です。(参考元:看護師の給与データ)
しかし美容皮膚科の場合、もう少し給料が良くなり、年収400万円を超えるケースもたくさんあります。
ただし、病院によってはノルマやインセンティブでの収入が変わってくるので、転職前にしっかり確認した方がいいでしょう。
アルバイトやパートの給料
皮膚科看護師のアルバイトやパートの求人もあります。
週に3日くらいから働くことができ、経験にもよりますが時給1,800円〜2,500円くらいが相場でしょう。
まとめ|皮膚科の看護師転職は向き不向きあり!
皮膚科の看護師の仕事は、病棟の看護師に比べて夜勤がなく、働きやすい仕事といえます。
ルーティンな仕事が多いので、ブランク後の復職の場としても人気です。
また、美容皮膚科は美容に興味がある看護師なら、福利厚生でさまざまな施術や化粧品を試すことができるので、メリットが多いともいえます。
医師の補助、採血、アレルギーの検査、患部への薬の塗布や使用法などの指導
- 患者さんにピーリングやイオン導入、点滴、脱毛などの施術
- 化粧品やより有効な施術のセールス
皮膚科と美容皮膚科のどちらの診療も行うところも多くあるので、皮膚科の幅広い知識とさまざまな患者さんに対応できるコミュニケーション力も問われます。
- 夜勤がなく、単純な仕事も多いので比較的楽に働ける
- 美容に関する知識を深め、施術を試すこともできる
- 単調で変化がなく、スキルアップが難しい
- 美容皮膚科でノルマがあったり、インセンティブで給料の額が変わる
向いている方は体力的にも時間的にも余裕がある仕事だと思えますが、合わない方にはきつく感じられる可能性があります。
- コミュニケーション能力があり、コツコツと仕事をこなせる人
- 美容に興味がある人
- 単調な仕事が苦手で常に仕事でスキルアップしたい人
- サービス業や営業に抵抗がある人
皮膚科の看護師の仕事内容を良く理解して、楽しく働けるかどうか、皮膚科看護師に向いているかを、自分でしっかりチェックしてから転職を考えてみてください。
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