「産業医の報酬相場はどれくらい?」
「産業医は勤務医に比べて報酬が低い?」
という疑問を解消します。
産業医は働き方や勤める企業によって報酬が大きく変わる職業です。
そこでこの記事では、産業医の報酬について細かく解説していきます。
この記事を読めば、産業医の報酬について、契約方法や勤務する企業によっての違いがわかるようになるでしょう。
- 産業医全体の報酬について
- 専属産業医の報酬
- 嘱託産業医の報酬
- 産業医の報酬と従業員数の関係
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目次
【結論】産業医の報酬相場はどのくらい?
まずは、以下の年齢別の産業医の報酬の変化をご覧ください。
年齢 | 年収 |
25~29歳 | 497.0万円 |
30~34歳 | 546.0万円 |
35~39歳 | 623.0万円 |
40~44歳 | 700.0万円 |
45~49歳 | 784.0万円 |
50~54歳 | 840.0万円 |
55~59歳 | 805.0万円 |
60~64歳 | 567.0万円 |
そして、結論を言うと産業医の平均年収は700万円程度です。
医師全体の平均年収が1,200万円を超えることを考えれば、産業医の報酬は低いと感じるかもしれません。
しかし、これは産業医としての働き方によるものが大きいと言えます。
産業医には「専属産業医」と「嘱託産業医」があります。
専属産業医であれば年収も勤務医と同程度も期待できますが、嘱託産業医ではアルバイト感覚で行う医師が多いのが現状です。
「勤務医+嘱託産業医」という働き方の場合には、嘱託産業医の報酬はあまり高くならないので、産業医の平均年収としては低めになってしまいます。
つまり、
- 産業医全体の平均年収を見てもあまり意味はない。
- 産業医の報酬について「専属産業医」と「嘱託産業医」で細かくみていく必要がある。
産業医として働くための契約方法とは?
前述したように、産業医には以下の2種類があります。
- 専属産業医
- 嘱託産業医
「専属産業医」とは、1,000人以上の従業員を抱える企業が必ず選任しなければならない産業医で、企業に常駐して従業員の健康を守ります。
「嘱託産業医」とは、50人以上999人以下の従業員を抱える企業が選任しなければならず、企業には常駐しませんが月に1回以上の訪問が必要です。
このような体系なので、専属産業医と嘱託産業医とでは報酬も異なります。
それぞれどのように違うのか、詳しく解説していきます。
専属産業医の報酬相場は?
専属産業医は、「経験年数」や「どういった企業の専属産業医になるか」でも報酬が変わってきます。
しかし、概ね以下のような計算方法で報酬相場が算出可能です。
※専属産業医の報酬相場の算出式
(200万円~400万円)×1週間あたりの勤務日数=報酬相場
つまり、専属産業医は週4日の勤務で800万円~1,600万円が報酬の相場ということになります。
そして、この報酬の幅は基本的には経験年数によるものです。
経験年数によって概ね以下のように報酬が決まります。
医師経験年数 | 週1回辺りの報酬 |
5年以下 | 200万円 |
6年~10年 | 200万円~250万円 |
10年~15年 | 250万円~300万円 |
16年~20年 | 300万円~350万円 |
21年以上 | 350万円~400万円 |
しかし、上記はあくまでも目安でしかありません。
当然、産業医のスキルによっても報酬額は変わります。
そして、それ以前に専属する企業によっても報酬は大きく変わってしまいます。
極端な話、経営も順調な大手企業であれば報酬も期待大。
逆に、経営があまり上手くいってない企業だと週4日勤務1,200万円程度で打ち止めということもあります。
ある程度、会社経営とリンクしていると考えた方がいいでしょう。
また、外資系企業の場合には英語など別のスキルも必要になるので1割程度アップされます。
勤務医と同様に以下のような状況だと報酬が高く設定されている傾向があります。
- 人気のないエリア
- 危険な仕事をする企業の産業医
さらに、専属産業医の場合には、1つの企業に長く勤めることができます。
その際に大切になってくるのが退職金です。
退職金のある企業は現在そう多くはありませんが、チェックしておきましょう。
- 専属産業医の報酬の相場は週4日の勤務で800万円~1,600万円程度。
- 外資系企業の場合には英語など別のスキルも必要になるので1割程度アップ。
- 「人気のないエリア」や「危険な仕事をする企業」の産業医は年収が高め。
- 専属産業医は1つの企業に長く務めることができるので、退職金を事前にチェックする。
嘱託産業医の報酬相場は?
専属産業医は経験年数によって報酬の相場が異なりますが、嘱託産業医の場合には従業員数で報酬の相場が異なってきます。
月1度、1日1~2時間程度の訪問での報酬相場は概ね以下の通りです。
従業員数 | 報酬 |
50~100名 | 6万円/月額 |
101~200名 | 7万円/月額 |
201~300名 | 8万円/月額 |
301~400名 | 9万円/月額 |
401~500名 | 10万円/月額 |
501~600名 | 12万円/月額 |
601~700名 | 14万円/月額 |
701~800名 | 16万円/月額 |
801~900名 | 18万円/月額 |
901~999名 | 20万円/月額 |
このように、従業員数が多くなれば、報酬もその分多くなります。
これは、従業員数が多いほど診る人も単純に増えていき、また訪問時間も長くなるためでしょう。
また、上記に加えて、月1回訪問が増えるごとに6万円程度が加算されます。
有害物質を取り扱うなど危険な作業を伴う企業の場合には、30%程度報酬増です。
さらに、精神科医など専門性のある医師の場合には、更なる報酬アップの期待もできます。
しかし、上記はあくまでも目安です。
勤務地によっても大きく異なるということは理解しておかなければなりません。
例えば、東京・日本橋エリアでは50名~199名で10万円、200名~399名で15万円と平均相場よりもかなり高い相場です。
逆に愛知県では、100名以下で5万円、901名~999名でも18万5,000円と相場よりも安くなっています。
嘱託産業医の場合には、訪問する企業の業績よりも従業員数や勤務エリアによって報酬が左右される傾向にあるのは頭に入れておいてください。
参照元:http://www.nihonbashi-med.com/topics/topic_file32_1460600097.pdf
参照元:https://www.aichi.med.or.jp/sangyohoken/download/pdf/syokutaku.pdf
- 月1回訪問が増えるごとに6万円程度が加算。
- 有害物質を取り扱うなど危険な作業を伴う企業の場合には、30%程度報酬増。
- 精神科医など専門性のある医師の場合には、更なる報酬アップの期待も。
- 勤務地によっても大きく異なる。
従業数で異なるってホント?|産業医の報酬相場
嘱託産業医の場合には、従業員数で報酬の相場が変わることがわかります。
従業員数が100名以下の企業と500名以上の企業では2倍~3倍以上も報酬の相場が違います。
ですが、専属産業医の場合は、専属産業医の場合には従業員の数は多少影響するといった程度です。
ただ、経営が順調で企業規模が大きくなれば、従業員数も増えていきます。
その点、専属産業医も従業員数が報酬の相場に影響を与えると言えなくもないでしょう。
しかし、従業員数が決め手になるというわけではありません。
つまり、嘱託産業医の場合は従業員数で報酬が異なりますが、専属産業医の場合にはあまり影響はしないと考えていいでしょう。
まとめ|産業医の報酬は働き方や企業の規模によって異なる
この記事でお伝えしたことをまとめると以下の通りです。
- 産業医の報酬相場は700万円程度。
- 専属産業医は週4日の勤務で800万円~1,600万円が報酬の相場。
- 嘱託産業医の場合には従業員数で報酬の相場が異なる。
一口に産業医といっても、働き方や企業の規模によって報酬は大きく変わります。
嘱託産業医はアルバイト感覚でやる医師が多いと述べましたが、フリーの医師で嘱託産業医を掛け持ち、生計を立てている医師もいます。
産業医として、医師として幅広い働き方が可能です。
報酬も目安に考えながら、産業医と言う働き方についても考えてみましょう。
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