「医師の平均年収っていくらなんだろう?」
「医師の年収は働き方や診療科目によって違いがあるのかな?」
という疑問を解消します。
そこでこの記事では医師の平均年収について、働き方や診療科目、年代、雇用形態など細かく分類して紹介していきます。
この記事を読めば、自分の現在の状況に応じた医師としての平均年収がわかるようになるでしょう。
また、平均年収より少ないのであれば、年収アップのために一歩踏み出すことができるようになるでしょう。
※勤務医と産業の詳しい年収や報酬を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
- 医師の年収について
- 各項目別の医師の平均年収
- 医師としての年収を調べる方法
- 転職エージェントを使って年収をアップする方法
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目次
【結論】医師の年収は約1,000万円以上
「第22回医療経済実態調査結果報告に関する分析」によれば、一般病院全体での医師の平均年収は1,491万円、診療所全体の医師の平均年収は1,063万円となっています。
一般病院と診療所でかなり開きがありますが、医師全体の平均は1,200万円を超える結果となっています。
医師は職業別年収ランキングでも第1位
医師は職業別年収ランキングでも1位です。
2位は航空機操縦士で1192.1万円、3位は大学教授で1051.3万円です。
職業 | 平均年収 | |
1位 | 医師 | 1,232.7万円 |
2位 | 航空機操縦士 | 1192.1万円 |
3位 | 大学教授 | 1051.3万円 |
4位 | 公認会計士・税理士 | 1042.5万円 |
5位 | 弁護士 | 1029.0万円 |
6位 | 大学准教授 | 861.8万円 |
7位 | 記者 | 822.1万円 |
8位 | 不動産鑑定士 | 777.7万円 |
9位 | 歯科医師 | 757.1万円 |
10位 | 大学講師 | 708.4万円 |
参照:https://toyokeizai.net/articles/-/212579?page=2
上記のように、専門的な職業が年収でも上位を占めるという結果になっています。その中でも医師の年収は前述したように1位であり、稼ぐことができる職業であることがわかります。
医師の仕事は「激務」!?
医師の仕事は激務と言われていますが、実際にあらゆる職種と比較しても激務であるということができます。
医師が激務であると言われる理由には以下のようなものがあります。
激務の理由についてそれぞれみていきましょう。
勤務時間が変動する場合が多く不規則
医師であっても勤務時間はあらかじめ決められています。
しかしながら、急患が入り対応しなければならないことが往々にしてあります。
入院患者の病状が悪化やその他の緊急事態があれば対応しなければなりません。
また、このようなことは大きな病院だけではありません。
個人クリニックであっても診察待ちの患者さんがいれば診療時間が過ぎていても対応しなければなりません。
このように、やることは終わらないのに患者は待ってくれないという状況が毎日のようにあります。
そのため、勤務時間は不規則になり、長時間勤務が当たり前になってしまいます。
もし、柔軟な働き方をしたいというのであれば、アルバイトとして働いてみるのも手段のひとつかもしれません。
休みが少ない
前述したように医師は勤務時間が不規則ですが、それに伴って休みも少ない傾向にあります。
大きな病院であれば常に患者さんはいる状態であり、休みは交代制でありますがその休みの日でも出なければならないこともあります。
また、休みの日であっても研修や最新医療の勉強をする必要があり実際には休めないという状況にもなります。
高齢化に伴い患者の数は増えるものの医師不足は解消されないために自ずと休みが減ってしまうというのが現状です。
以下の記事で医師の休日の過ごし方を確認してみましょう。
クレームがある
医師は常に自分のベストを尽くして診療をしています。
それでも診断を間違ってしまうこともあります。
ベストを尽くしていても、診断ミスをすれば患者さんからはクレームが入ってしまう場合もあります。
完全な医療ミスであれば仕方ないかもしれませんが、そうでない場合にクレームが入ってしまえばストレスに感じてしまいます。
こういった理不尽とも言えるクレームが入る可能性があることも医師が激務であると言われる理由の一つになります。
この章でお伝えした「医師の仕事は激務なのか」をまとめると以下の通りです。
- 勤務時間は不規則になり、長時間勤務が当たり前
- 休みは交代制でありますがその休みの日でも出なければならないこともある
- ベストを尽くしていても、診断ミスをすれば患者さんからはクレームが入ってしまう場合もある
医師の仕事にやりがいはある?
医師の仕事は確かに激務です。
しかし、それでも医師を続けていくのはそれだけのやりがいがあるからでしょう。
医師のやりがいには主に以下のようなものがあります。
それぞれのやりがいについて詳しくみていきましょう。
病気や怪我で困っている人、社会の役に立っている
「Medica pedia」のアンケートによると、アンケートで医師の魅力を問うアンケートでは1位が「病気や怪我で困っている人を助けているという実感がある」です。
また、2位に「確実に社会の役に立っている」、3位に「必要とされていると感じる」となっています。
医師には医師にしかできない仕事があり、それは確実に誰かのためになることです。
「役立っている」「必要とされている」というのが医師をやるうえでの1番のやりがいといえます。
感謝される
前述したアンケートによると、4位には「感謝される」が入っています。
治療を無事終えることができれば患者さんからはもちろん、患者さんの家族からも感謝されます。
感謝されるのと同じように、病気に勝った患者さんの笑顔がやりがいに感じることも多いようです。
自分のスキルを駆使して患者さんを治療し完治する、そして患者さんから笑顔で感謝されることに医師としてのやりがいがあります。
収入が多い
医師のやりがいの1つはなんといっても収入の多さでしょう。
前述したアンケートでも「収入が多い」が5位に入っていることからもやりがいに感じていることがわかります。
激務ではあるものの、その分収入に反映されているからこそできるともいえます。
医師は激務であり誰にでもできる仕事ではありません。
しかし、多くの人の役に立ち、感謝され。
何より収入が多いというやりがいがあるからこそ、どれだけ大変でも医師という仕事を続けていけるのでしょう。
この章でお伝えした「医師の仕事にやりがいはあるのか」をまとめると以下の通りです。
- 「役立っている」「必要とされている」というのが医師をやるうえでの1番のやりがい
- 患者さんから笑顔で感謝されることに医師としてのやりがい
- 収入の多さ
【働き方別】医師の平均年収
ひと口に医師といっても病院勤務だけでなく様々な働き方があります。
働き方別に医師の平均年収を紹介していきます。
病院(勤務医)
まずは病院の勤務医の平均年収を紹介していきます。
病院の勤務医といえど、どういった病院で働くかによって年収に違いがあるようです。
主な病院の勤務医の年収は以下の通りです。
勤務先 | 平均年収 |
民間病院 | 約1,200万円 |
大学病院 | 約1,000万円 |
国立病院 | 約800万円 |
離島や地方での医師 | 約2,000万円 |
開業医 | 約3,000万円 |
参照:https://career-picks.com/average-salary/isya-nensyuu/
勤務医の平均年収を詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
勤務医|民間病院
民間病院とは、みなさんが普段病気や怪我をした時にいく病院です。
医療法人も民間病院に当たります。
そんな民間病院の勤務医の平均年収は約1,200万円です。
民間病院の勤務医として働くと、医師の平均年収と同程度の年収がもらえるようです。
勤務医|大学病院
大学病院とは、大学に付属する病院のことです。
総合大学の医学部や歯学部の病院、あるいは医科大学の付属病院を指します。
そんな大学病院の勤務医の平均年収は約1,000万円です。
民間病院の勤務医よりも平均年収が低くなっていますが、これは民間病院が患者の治療とともに利益を出さなければならないのに対して、大学病院の主な目的が患者の治療とともに先進医療の研究にあるからです。
研究が主な目的となるので利益を第一にしてない分給与水準も低くなっています。
給与はやや下がりますが、幅広い症例を扱えるためにスキル向上を目的として働くことができます。
勤務医|国立病院
国立病院とは、厚生労働省が直接運営している病院であり国立がんセンターなど実は多くの国立病院があります。
そんな国立病院の勤務医の平均年収は約800万円です。
国立病院も大学病院同様、主な目的は先進医療の研究のため給与水準は民間病院に比べて低くなっています。
また、国立病院の運営費は税金でまかなわれています。
そのため大学病院よりもさらに低めの年収になります。
離島や地方での医師
離島や地方での医師の平均年収は約2,000万円です。
意外に思うかもしれませんが、離島や地方での医師の平均年収は高めに設定されています。
これは地方が慢性的に医師不足に悩まされているからであり、年収を高くしないと医師が集まらないためです。
こうして年収を高くすれば集まるのではないかと考えるかもしれませんが、地方の病院ではなかなか幅広い症例を扱うことができずスキルを上げることができません。
そのため、特に若い医師はスキルや経験をあげるために大学病院などに集まってしまいます。
また、医師不足により一人当たりの仕事量も都市に比べれば多くなり、さらには医療設備の不足で提供したい医療ができないという葛藤もあります。
こういったことも地方医師の不人気につながっています。
開業医
開業して自分の病院を持った人の平均年収は約3,000万円です。
とはいえ、これは病院の規模や経営状態に大きく左右されるので年収が高い人もいれば低い人もいるのが現状です。
開業医は経営者と同じなので、雇う医師や看護師などの人件費、薬剤費、設備費などをしっかりと計算しながら経営していく必要があります。
また、開業時には初期投資として1億円程度必要なケースもあります。
しかし、経営がうまくいけば年収は自ずと高くなります。
この章でお伝えした「勤務医の勤務先別で表した平均年収」をまとめると以下の通りです。
- 民間病院の勤務医の平均年収は約1,200万円
- 大学病院の勤務医の平均年収は約1,000万円
- 国立病院の勤務医の平均年収は約800万円
- 離島や地方での医師の平均年収は約2,000万円
- 開業して自分の病院を持った人の平均年収は約3,000万円
病院以外
医師は病院で働くイメージが強いですが、病院以外にも働き口は多くあります。
病院の勤務医以外の医師の平均年収は以下の通りです。
平均年収 | |
企業の産業医 | 約1,000万円 |
在宅診療医(訪問診療医) | 約1,500万円 |
保健所 | 約1,000万円 |
製薬会社(メディカルドクター ) | 約1,500万円 |
保険会社(査定医) | 約1,200万円 |
介護老人保健施設(老健) | 約1,200万円 |
参照:https://www.nho-newwave.com/doctor.html
企業の産業医
企業の産業医は、企業で働く従業員の健康診断やメンタルヘルスケアなどを行います。
近年では長時間労働やパワハラなどで心の不調を訴える従業員が増加している背景から大企業を中心に産業医が注目を集めています。
そんな産業医の平均年収は企業によって様々ですが、大企業に常駐している勤務医で約1,000万円です。
専任の産業医は民間企業に籍を置くので、福利厚生や勤務時間も一般社員と同じようになります。
そのため病院勤務の医師等に比べて長時間労働になりにくいなどのメリットがあります。
在宅診療医(訪問診療医)
在宅診療医(訪問診療医)とは、個人宅や施設などを訪問し患者さんを診ていく医師のことです。
そんな在宅診療医の平均年収は約1,500円以上あり、場合によっては2,000万円以上の案件もあります。
これは高齢化により需要が伸びていることが背景にあります。
しかし、在宅診療の場合は人によって症例も違うので幅広い診療科目を一定程度診ることができなければなりません。
高齢者が多いので病気への知識はもちろん、介護の知識も併せて必要となります。
保健所
保健所の医師は、地域保険医療を充実させるための計画立案や講演会を行ったり感染症の拡大防止、保険相談、生活環境安全対策などを主に行います。
そんな保健所の医師の平均年収は約1,000万円~1,200万円です。
地域貢献度の高い仕事なので意外にも人気があります。
また、病院勤務に比べて長時間労働を強いられることがないという部分も人気のひとつです。
製薬会社(メディカルドクター)
メディカルドクターは、製薬会社に籍を置き新薬候補の臨床試験の企画立案や安全性・有効性に関するデータ収集、利尿の専門家という立場からのアドバイスなどを行います。
そんなメディカルドクターの平均年収は約1,500万円であり、一般的な病院勤務医よりも高水準となります。
これはメディカルドクターが全国的に不足しているためであり、外資系企業では年収3,000万円を超えるような報酬を提示されることもあるようです。
しかし、メディカルドクターには医師としてのスキルはもちろん新たに製薬に関する知識も取得する必要があります。
さらに英語力は必須とされているので収入が高いからといって簡単になれるものでもないと考えましょう。
保険会社(査定医)
生命保険は持病があっても入れたり、大きな病気をしている場合には入れなかったりと様々です。
保険会社の査定医は契約希望者の健康状態を直接、もしくは人間ドックの成績表などをチェックして、その保険に入ることができるかどうかの判断を行います。
そんな保険会社の査定医の平均年収は約1,200万円です。
ワークライフバランスは取りやすいですが、スキルアップの機会はほとんどないために若手の査定医はかなり不足しています。
介護老人保健施設(老健)
介護老人保健施設とは、介護が必要な人を対象にリハビリを行なって在宅復帰を目指す施設です。
老健はその規模によって石が常駐することが義務付けられており、大半の施設では1名の常勤医がいます。
そんな老健の医師の平均年収は約1,200万円です。
高齢者が中心とはいえ、在宅復帰を目指すほどの健康状態なので基本的に容体は安定しています。
そのため勤務医のように連続した緊張状態に身を置くことはあまりありません。
この章でお伝えした「病院以外で働く医師の平均年収」をまとめると以下の通りです。
- 大企業に常駐している勤務医で約1,000万円
- 在宅診療医の平均年収は約1,500円以上あり、場合によっては2,000万円以上の案件もある
- 保健所の医師の平均年収は約1,000万円~1,200万円
- メディカルドクターの平均年収は約1,500万円
- 保険会社の査定医の平均年収は約1,200万円
- 老健の医師の平均年収は約1,200万円
【診療科目別】医師の平均年収
診療科目によっても医師の年収は変わります。
ここでは主な診療科目に絞って紹介していきます。
では、診療科目別に医師の平均年収は以下の通りです。
診療科目 | 平均年収 |
脳神経外科 | 1,480.3万円 |
産婦人科 | 1,466.3万円 |
外科 | 1,374.2万円 |
麻酔科 | 1,335.2万円 |
整形外科 | 1,289.9万円 |
呼吸器科・消化器科・循環器科 | 1,267.2万円 |
内科 | 1,247.4万円 |
精神科 | 1,230.2万円 |
小児科 | 1,220.5万円 |
救急科 | 1,215.3万円 |
放射線科 | 1,103.3万円 |
眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科 | 1,078.7万円 |
参照:https://www.jil.go.jp/institute/research/2012/documents/0102.pdf
脳神経外科
脳神経外科の平均年収は1,480.3万円です。
医師全体の平均年収よりは高くなっています。
これは脳を扱う脳神経外科は高い手技能力を必要とするためであり、すべての診療科目の中でもトップの平均年収となっています。
産婦人科
産婦人科の平均年収は1,466.3万円です。
産婦人科医の平均年収は高めになっていますが、これは産婦人科は訴訟リスクが高く、特に若手医師から敬遠されているためです。
産婦人科医不足となっているために給与を高く設定している医療機関が多くなっています。
外科
外科の平均年収は1,374.2万円です。
外科医は投薬治療だけでなく手術が必要となります。
もちろん失敗は許されず、責任も重いために平均よりも高い給与設定になっている場合がほとんどです。
麻酔科
麻酔科の平均年収は1,335.2万円です。
麻酔科医は手術中の患者さんの状態を常に管理しておかなければならず責任重大です。
そして万が一事故が起きれば責任問題になりかねません。
そういったリスクもあり麻酔科医が不足しているために給与は高めに設定されています。
整形外科
整形外科の平均年収は12989.9万円です。
整形外科医は乳幼児から高齢者まで満遍なく受診する診療科目です。
そのため多くの診療科目の中でもかなり多忙な部類に入ります。
高齢化によりますます忙しくなることが予想され、こういった背景からも年収が高めに設定されています。
呼吸器科・消化器科・循環器科
呼吸器科・消化器科・循環器科の平均年収は1,267.2万円です。
これらの診療科目に共通するのが、高齢化により需要が高まっているという点です。
需要に供給が追いついてない診療科目については平均年収も高くなります。
内科
内科の平均年収は1247.4万円です。
内科医は医師全体の20%を占めています。
これだけいれば飽和状態なのかと思うかもしれませんが、実際にはそれでもまだ不足していると言われています。
体調が悪くなると多くの人がまず初めに診療を希望することを考えれば当然かもしれません。
精神科
精神科の平均年収は1230.2万円です。
精神科医は人によってかなり年収にばらつきがあり、他の診療科目に比べて1,000万円以下の人が多いですが2,000万円以上の人も多いのが特徴です。
精神科医の年収アップには精神保健指定医や専門資格の取得がポイントになります。
小児科
小児科医の平均年収は1,220.5万円です。
少子化により需要が減っていると思われるかもしれませんが、そのニーズは依然として高いままです。
小児科医は女性が多いのも特徴ですが、出産や子育て等で非常勤として働く医師が多いために全体平均よりもやや低くなっていると考えられます。
救急科
救急科の平均年収は1,215.3万円です。
救急医はかなりの激務であり医師不足も深刻ですが、他の診療科よりも給与は低めに設定されています。
これは、地方の救急医が平均年収の低い大学病院や公立病院に多いこと、そして他の診療科に比べて平均年齢が低いためだと考えられます。
放射線科
放射線科の平均年収は1,103.3万円です。
画像読影や放射線治療を行う放射線科医ですが、ある程度大きな規模の病院でなければ放射線科医をおかないこともあり全体の数は非常日少ないです。
画像読影をメインとするか、放射線治療をメインとするかで年収は大きく変わってきます。
眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科
眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科の平均年収は1,078.7万円です。
これらの診療科目は医師全体の平均年収よりも150万円程度低くなっています。
この章でお伝えした「診療科目別医師の平均年収」をまとめると以下の通りです。
- 脳神経外科の平均年収は1,480.3万円
- 産婦人科の平均年収は1,466.3万円
- 外科の平均年収は1,374.2万円
- 麻酔科の平均年収は1,335.2万円
- 整形外科の平均年収は12989.9万円
- 呼吸器科・消化器科・循環器科の平均年収は1,267.2万円
- 内科の平均年収は1247.4万円
- 精神科の平均年収は1230.2万円
- 小児科医の平均年収は1,220.5万円
- 救急科の平均年収は1,215.3万円
- 放射線科の平均年収は1,103.3万円
- 眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科の平均年収は1,078.7万円
【年代別】医師の平均年収
年代別に医師の平均年収をみていきましょう。
医師は初期研修→後期研修→専門医とステップアップします。
研修医の多い20代や30代の年収がどのようになっているのかもチェックしていきましょう。
年代 | 平均年収 |
20代 | 724万円 |
30代 | 1,067万円 |
40代 | 1,413万円 |
50代 | 1,608万円 |
60代 | 1,774万円 |
参照:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2017/index.html
20代
20代の医師の平均年収は724万円です。
20代は必ず研修医の期間が含まれます。
そのため全世代の中で最も年収が低く、また唯一1,000万円を切るという結果になっています。
30代
30代の医師の平均年収は1,067万円です。
30代になると年収1,000万円を超えてきます。
30代前半ではまだ研修医がいることも多いですが、30代後半になると一気に平均年収が上がります。
40代
40代の医師の平均年収は1,413万円です。
40代からは大幅に年収が上がります。
ただし女性はこの辺りから年収が伸び悩みます。
これは出産や育児によって一時的に離れたり、ワークライフバランスを重視するようになるためです。
50代
50代の医師の平均年収は1,608万円です。
50代になると役職がつく人も多くなるため平均年収が全世代で最も高くなります。
また、開業し順調に業績を伸ばしている医師が平均年収を押し上げていることも要因になります。
60代
60代の医師の平均年収は1,774万円です。
60代後半になると仕事量を抑える医師も増えてくるので平均年収が下がってきます。
しかし、60代後半の女性医師の平均年収が2,000万円を超えているために平均年収が高くなっています。
この章でお伝えした「年代別医師の平均年収」をまとめると以下の通りです。
- 20代の医師の平均年収は724万円
- 30代の医師の平均年収は1,067万円
- 40代の医師の平均年収は1,413万円
- 50代の医師の平均年収は1,608万円
- 60代の医師の平均年収は1,774万円
【勤務形態別】医師の平均年収
勤務形態別に医師の平均年収をみていきましょう。
通常、常勤→非常勤→アルバイトの順番だとは思いますが、どの程度の収入差があるかをチェックしてみましょう。
勤務形態 | 平均年収 |
常勤 | 1,309.8万円 |
非常勤 | 594.7万円 |
アルバイト | 410.8万円 |
参照:https://www.jil.go.jp/institute/research/2012/documents/0102.pdf
常勤
常勤医の平均年収は1,309.8万円です。
多くの医師が常勤医として働いているので、医師平均全体とほとんど相違ないものとなっています。
非常勤
非常勤医の平均年収は594.7万円です。
非常勤医であっても一般的なサラリーマンの平均年収よりは高いものになっています。
アルバイト
アルバイトの平均年収は410.8万円です。
バイトであっても医師であれば高時給です。
日勤であっても時給相場は5,000円~10,000円、当直であれば1晩40,000円などが相場のようです。
産婦人科や外科など専門スキルが必要な診療科目では時給10,000円~20,000円になることもあります。
その他にも、医師が足りてない地域や夜勤などは時給が高めに設定されています。
医師でアルバイトを考えている方は以下の記事も併せてチェックしてみましょう。
この章でお伝えした「勤務形態別医師の平均年収」をまとめると以下の通りです。
- 常勤医の平均年収は1,309.8万円
- 非常勤医の平均年収は594.7万円
- アルバイトの平均年収は410.8万円
【地域別】医師の平均年収
地域別に医師の平均年収をみていきましょう。
地域は「政令都市・東京23区」と「過疎地域」に分けて紹介します。
地域 | 平均年収 |
政令都市・東京23区 | 1,226.2万円 |
過疎地域 | 1,337,8万円 |
参照:https://www.jil.go.jp/institute/research/2012/documents/0102.pdf
政令都市・東京23区
政令都市・東京23区の平均年収は1,226.2万円です。
政令都市・東京23区では医師全体の平均年収に近い年収のようです。
基本的に医師が足りている状態なので極端に高くなるということはありません。
過疎地域
過疎地域の平均年収は1337.8万円です。
過疎地域では医師不足が深刻です。
そのため、給与を平均よりも高めに設定することで医師の充足を図ろうとしています。
過疎地域では平均よりも高い平均年収となります。
この章でお伝えした「地域別医師の平均年収」をまとめると以下の通りです。
- 政令都市・東京23区の平均年収は1,226.2万円
- 過疎地域の平均年収は1337.8万円
【経営形態別】医師の平均年収
経営形態によって医師の平均年収にどの程度の差があるのか気になるはずです。
経営形態別に医師の平均年収をみていきましょう。
経営形態 | 平均年収 |
国立 | 1,425.3万円 |
公立 | 1,494.0万円 |
公的 | 1,387.5万円 |
社会保険関係法人 | 1,324.1万円 |
医療法人 | 1,544.4万円 |
法人その他全体 | 1,456.2万円 |
参照:https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/database/zenpan/jittaityousa/dl/20_houkoku_iryoukikan.pdf
国立
国立の病院に勤務する医師の平均年収は1,425.3万円です。
国立は、国立病院や国立大学医学部の附属病院、労災病院などがそれにあたります。
研究や地域医療の維持を目的とするため医療法人等に比べると年収は低めになります。
公立
公立の病院に勤務する医師の平均年収は1,494.0万円です。
効率は、都道府県立病院や市町村立病院、王立大学医学部附属病院などがそれにあたります。
公立も国立同様に、研究や地域医療の維持を目的としています。
公的
公的期間の病院に勤務する医師の平均年収は1,387.5万円です。
公的機関の病院とは、赤十字病院や済生会病院、JA厚生連病院などがそれにあたります。
公的病院も地域医療を支えるという大切な役目を担っています。
社会保険関係法人
社会保険関係法人に勤務する医師の平均年収は1,324.1万円です。
社会保険関係法人とは、社会保険や厚生年金病院、船員保健病院、健保立病院、今日際病院などがそれにあたります。
医療法人
医療法人に勤務する医師の平均年収は1,544.4万円です。
医療法人とは、医療法人である民間病院がそれにあたります。
国立や公立の医療機関に比べて利益を追求しやすい環境にあるため、他の経営形態よりも平均年収が高い傾向にあります。
法人その他全体
法人その他全体の医師の平均年収は1,456.2万円です。
法人その他全体とは、市立大学の附属病院や社会福祉法人、一般財団法人が経営するものがそれにあたります。
医療法人の次に平均年収が高い経営形態です。
この章でお伝えした「経営形態別医師の平均年収」をまとめると以下の通りです。
- 国立の病院に勤務する医師の平均年収は1,425.3万円
- 公立の病院に勤務する医師の平均年収は1,494.0万円
- 公的期間の病院に勤務する医師の平均年収は1,387.5万円
- 社会保険関係法人に勤務する医師の平均年収は1,324.1万円
- 医療法人に勤務する医師の平均年収は1,544.4万円
- 法人その他全体の医師の平均年収は1,456.2万円
【性別&年代別】医師の平均年収
年齢や性別で年収に差は出るかを性別・年代別に医師の平均年収をみていきましょう。
医師の年収に男女差がどの程度あるのか気になる部分を解消していきます。
男性医師 | 女性医師 | |
30代以下 | 1,029万円 | 877万円 |
40代 | 1,710万円 | 1,266万円 |
50代以上 | 1,780万円 | 1,602万円 |
参照:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2017/index.html
男性・30代以下
男性医師の30代以下の年収は1,029万円です。
20代では研修医時代があるのでどうしても年収が抑えられてしまうので、30代以下では1,000万円を少し超える程度の年収になってしまいます。
男性・40代
男性医師の40代の年収は1,710万円です。
40代は年収も一気に伸び、また役職がつく医師も出てくることから年収が高くなってきます。
この辺りから開業を考える医師が出てくるのも特徴の一つです。
男性・50代以上
男性医師の50代以上の平均年収は1,780万円です。
50代以上になれば役職がつくことも多く、また開業した医師も軌道に乗れば年収は大きく伸びていきます。
よって、世代別で見ても平均年収が最も高くなっています。
女性・30代以下
女性医師の30代以下の平均年収は877万円です。
20代の時に研修医時代があることから年収が低くなるのは男性医師と共通ですが、30代になると出産や育児でワークライフバランスを重視する傾向にあります。
そのため同年代の男性医師よりも平均年収が低くなっています。
女性・40代
女性医師の40代の平均年収は1,266万円です。
30代以下と変わらず女性には出産・育児がついてまわります。
ワークライフバランスを重視するために同年代の男性よりも低くなりますが、それでも1,200万円を超えてきます。
女性・50代以上
女性医師の50代以上の平均年収は1,602万円です。
50代以上になると出産や育児からも離れ、女性医師も年収が高くなる傾向にあります。
40代からは350万円以上の上昇となっています。
この章でお伝えした「性別&年代別医師の平均年収」をまとめると以下の通りです。
- 男性医師の30代以下の年収は1,029万円
- 男性医師の40代の年収は1,710万円
- 男性医師の50代以上の平均年収は1,780万円
- 女性医師の30代以下の平均年収は877万円
- 女性医師の40代の平均年収は1,266万円
- 女性医師の50代以上の平均年収は1,602万円
【医師経験年数別】医師の平均年収
医師の場合、経験年数は収入に関係するかを解説していきます。
経験年数別の平均年収をみていきましょう。
医師としてのスキルが経験に伴って上がっていくのであれば、経験年数に応じて平均年収も上がっていくことになるでしょう。
医師経験年数 | 平均年収 |
1年以上5年未満 | 704万円 |
5年以上10年未満 | 954万円 |
10年以上15年未満 | 1241万円 |
15年以上 | 1,493万円 |
参照:https://www.doctor-vision.com/column/2017/12/salary.php
1年以上5年未満
1年以上5年未満の医師経験の平均年収は704万円です。
これは研修医時代の年収の低さが影響しているといえます。
研修医時代は勉強の場という側面が強いので激務なうえに薄給になってしまいます。
5年以上10年未満
5年以上10年未満の医師経験の平均年収は954万円です。
わずかに1,000万円に届いておりませんが、これは女性医師が出産や子育てのために仕事をセーブするようになるため平均を押し下げている側面があります。
10年以上15年未満
10年以上15年未満の医師経験の平均年収は1,241万円です。
10年以上の経験で平均して1,000万円を超えてきます。
10年以上の経験があれば医師として認められ、相応の年収を得られるようになるということでしょう。
15年以上
15年以上の医師経験の平均年収は1,493万円です。
ここまでみてきたように、医師は経験年数に伴って年収も上がっていきます。
そのため20年、30年時計系を増やしていけばさらに年収も上がっていくでしょう。
しかし、年齢が60代後半に差し掛かると年収が下がっていく傾向にあります。
この章でお伝えした「医師経験年数別医師の平均年収」をまとめると以下の通りです。
- 1年以上5年未満の医師経験の平均年収は704万円
- 5年以上10年未満の医師経験の平均年収は954万円
- 10年以上15年未満の医師経験の平均年収は1,241万円
- 15年以上の医師経験の平均年収は1,493万円
あなたの医師としての年収を調べる3つの方法
あなたの経験やスキルをもとに年収を調べる方法があります。
それは以下の方法です。
それぞれどのようにして調べればいいか、詳しくみていきましょう。
dodaの年収査定診断を使って調べる
1つ目はdodaの年収査定診断を使って調べる方法です。
dodaは大手転職エージェントで、自分の情報を入力するだけで簡単に年収を診断することができます。
どのようにして年収を査定するかというと、入力された情報をもとにdodaの保有するビッグデータと複雑な条件から複数の仮説を立てます。
それをもとに予測結果を導き出し、適性年収を算出します。
ミイダスをインストールして調べる
2つ目はミイダスをインストールして調べる方法です。
ミイダスとは、転職アプリで経歴や経験、スキル情報から自分の市場価値を分析し、興味を持った企業から直接オファーが届くサービスです。
そんなミイダスを利用する7万人の転職データをもとに、利用者の市場価値を見出します。
また、企業の選考基準に合致した企業数も算出されます。
パソナの年収診断・年収査定シミュレーションを使って調べる
3つ目はパソナの年収診断・年収査定シミュレーションを使って調べる方法です。
大手人材会社パソナが運営する転職エージェントであるパソナキャリアが提供する年収査定シミュレーションです。
現在の職種やこれまでの経験を入力するだけで簡単に転職市場における年収を診断することができます。
かなり簡易的なものなのであくまでも目安として考えるようにしましょう。
転職エージェントを使って年収アップをする方法
ズバリ転職エージェントをフル活用することです。
なぜなら、転職エージェントにしっかりと「年収を確実にアップしたい!」と伝えておけば、可能な限り応募先企業へ年収アップの交渉を行ってもらえるからです。
転職エージェントには、法人側の対応をする「リクルーティングアドバイザー」と呼ばれる職種と、転職者のキャリア相談をする「キャリアアドバイザー」というポジションがあります。
一部のエージェントでは、1人の担当者が法人側も転職者側も一気通貫で見ることもあります。
ここでのポイントは、あなたを担当している人が、企業の人事担当者や社長と年収交渉を直接行える立場にいるかどうかです。
あなたのキャリア相談に乗ってくれたキャリアアドバイザーが直接企業に訪問し、求人内容の把握や年収交渉を行ってくれる柔軟性のある人であればとても有利な状態です。
一方、キャリアアドバイザーは企業とのやり取りはNGで、細かな交渉はリクルーティングアドバイザーに丸投げしている場合もあれば、そもそも応募先企業の言いなりになってしまい交渉力がないキャリアアドバイザーもいます。
あなたの担当者がエージェント内でどのようなポジションか(リクルーティングアドバイザーと共存型か一気通貫型なのか)、年収交渉力がある人なのかを見極めることが重要です。
担当のキャリアアドバイザーとの相性が悪ければ、担当を変えてもらうよう依頼しても問題ありません。
まとめ|医師の平均年収は1,200万円超え!
医師の平均年収は1,200万円を超えています。
アルバイトで働いたとしても全労働者平均を上回る年収を手にできることからも医師の収入が高いことがわかります。
しかし、医師の年収は働き方や診療科目、働く地域によって大きく違います。
あなたが年収を重視するのか、経験やスキルを手にしたいのか、それともワークライフバランスを重視するのかで働き方は大きく変わります。
医師としてどういった生活を送るのか、どういった医師になりたいのか今一度考えてみてはいかがでしょうか?
ベストワーク編集長はあなたが最高の転職を実現できるように祈っています。
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