医師の仕事は、特に勤務医の場合、激務で超長時間労働が当たり前です。
「もう何日も連続で働いている…」
「まとまった休みをたまには取ってみたい…」
という悩みを解消します。
この記事では、医師の休日がどのくらい取れているのか、休みの日に医師は何をしているのかを解説していきます。
また今の働き方を変えるために転職するという選択肢についてもご紹介するので、休みが少なくて悩んでいる医師の方はぜひ参考にしてみてください!
- 休日が少ない!医師の超長時間労働が問題に
- 医者の休日はどのくらい?
- 医師の休日の過ごし方は
- 開業医の休みは?
- 研修医の休みは?
- 休みがなくて辛いとつらいと思ったら転職もあり
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目次
休日が少ない!医師の超長時間労働が問題に
深刻な医師不足のために多くの医者(特に勤務医)は、超長時間労働や休日なしの働き方を強いられています。
勤務医の約75%の方が週に「40時間」から多いと「70時間」の時間外勤務を行っていて、70時間以上働いている医師も10%以上います。
これは年間にすると「2,000時間」を超えているので、過労死の危険性が高い働き方といえるでしょう。
厚生労働省の「医師の働き方改革について」に基づくと、医師の時間外勤務の上限を年間で1,900~2,000時間までという案を打ち出しました。
これは週に「38時間まで」の時間外勤務をすることに相当し、週に6日勤務すると考えると1日あたりの残業時間が「6時間30分」を超える計算になり、通常の勤務と合わせると「15時間前後」です。
しかし実際には1日に「32時間〜36時間」の連続勤務をしている医師が約40%いて、勤務医の6割の医師が過労死の危険がある働き方をしていると指摘されています。
医者の休日はどのくらい?
時間外勤務が長いということは当然、休日も十分には取れていません。
医師の1ヶ月の休日は約6割の方が6日以下。
1割以上の方がひと月の休日が2日以下というケースも。
また医者の数が足りない病院や急患があったり、患者さんの容態が急変するなどあれば、1ヶ月以上休みなしで働く場合も珍しくありません。
医師の場合当直もあり、そのまま日勤をこなすことも当たり前で、ゆっくり休める休日ほとんどないと言えるでしょう。
参考元:m3.com
医師の休日の過ごし方は
医者で土日が休みという方は少ないでしょう。
交代で勤務にあたりますが、シフト上で休みになっていても、医師は完全に休めているわけではありません。
ここでは、気になる医師の休日の過ごし方についてご紹介していきます。
3-1.医師は休日も呼び出しで出勤する場合も
医者は休みの間でも緊急を要する事態が発生すると、病院から呼び出しがかかります。
担当している患者さんの様子に変化があったり、緊急のオペが必要になった場合など、休日でも呼ばれて出勤しなければいけません。
そのため常に何かあった時に病院に駆けつけられるよう、休みの日でもスタンバイしておく必要があります。
正直にお伝えすると、遠出したり、旅行に行くといったことはなかなか難しいのです。
3-2.担当患者の様子を見る
主治医で担当している患者さんを受け持っている場合、医者は自主的に休みの日でも様子を見るために病院に行く必要があります。
患者さんの様子を日々チェックし、体調に変化がないか治療の効果は出ているかなど、たとえ勤務が休みの日でも確認をするのです。
命を預かるという重い仕事である責任感から、呼び出しがなくても患者さんが入院している間は毎日様子を見る医師が多く、土日や休みの日も完全に休めずに忙しいというのが現状。
もちろん熱が出たり容態に変化があれば、すぐに病院に駆けつけることも。
休みの日であっても仕事であることがほとんどと言えるかもしれません。
3-3.当直明けでそのまま日勤も当たり前
勤務医の場合、当直があります。
当直の仕事には、救急患者を診察する「救急外来」と、入院している患者さんの様子を見て、何かあればすぐに対応するために待機する役割があります。
また救急外来の場合、いつどんな状態の患者さんが運ばれてくるかわかりません。
また検査やオペなどが入ると当直の間も休むことができず、徹夜になることもよくあります。
入院患者さんの様子をチェックする場合でも、1人の医師が1人の患者さんを担当するわけではなく、複数の患者さんを診なければいけないため、さまざまな治療やその他の仕事も増えることでしょう。
どちらの場合も当直の仕事は決して暇で楽なわけではなく、夜間対応に追われます。
さらにシフトで、当直明けに一般の勤務がある場合には、休むことなくそのまま次の日の診療や仕事をこなさなければいけません。
約4割の医師が最長32~36時間未満の勤務をこなしていて、約2割の医師が36時間以上の連続勤務で働いているのです。
これらの理由から建前上は休日があっても、実際には医師の休日で完全に丸1日休みで、プライベートの時間に当てられるケースはほとんどないと言っていいでしょう。
この章でお伝えしたことをまとめると以下の通りです。
- 医者は休日でも呼び出されて病院に駆けつけることがある
- 担当する患者がいる場合、休みでも様子を見にいく医師がほとんど
- 当直から休みなしで日勤に入ることもよくある
開業医の休みは?
開業医の場合、定期的に休みを決めて休診にすることができます。
そのため勤務医のように、超長時間労働を減らすことは可能と言えるでしょう。
ただし、往診を行ったり夜間や緊急の受け入れも行うとなると、いつどんな状態の患者さんが来るかわからないので、常に診察できるような状態でいなければいけません。
開業医というのは「病院を経営する」ことなので、収入や経営のことも考えながら診察時間や休診日を決めて、ワークバランスを考える必要があります。
4-1.土日休みも
休みを何曜日にするかを決めるのは、自由にできます。
土日を休診にしてもいいですし、「学会に参加したい」ために医者が休みたい曜日を休みにすることもできます。
週2日の休診日でも週に1.5日、または週1日の休みにするのもいいでしょう。
開業医の場合、決めた同じ曜日に休むことができるようになります。
研修医の休みは?
研修医の働き方や休みはどうなっているのかご紹介します。
勤務医よりは、労働時間も短く休みも比較的取れていると言えるでしょう。
5-1.研修医の勤務時間
「研修医の日常生活に関するアンケート」によると、研修医の勤務時間でもっとも多いのは、9時間〜11時間の間で、65%の研修医が1日9時間〜11時間の勤務を行っています。
また当直は1週間に1回ほど担当しています。
5-2.研修医の休日
研修医の場合、基本的に週に1度は完全な休日が取れるところが多いようです。
しかし、病院や診療科によっては研修医でも当直が週に2日あったり、勤務時間も長時間で「休みが半年で5日しかなかった」といったケースもあります。
医師としての志が高く、情熱も持っているからこそ激務をこなしながら勉強し、1人前の医者になるために頑張りすぎてバーンアウトしたり精神のバランスを崩してしまう研修医も少なくありません。
- 研修医は平均10時間30分程度の勤務時間で週に1度の休日がある
- 病院によっては、勤務医と変わらないような激務をこなす研修医も
休みがなくて辛いとつらいと思ったら転職もあり
超長時間労働で休みがないまま働き続けるのは、心身にも負担がかかります。
また当直明けで疲れて寝不足の状態で診療や治療を行うことは、医療ミスにも繋がりかねません。
- 「このまま医者の仕事を続けるのはつらい」
- 「疲労が蓄積しすぎて体や神経が持たない」
と思いながら仕事を続けるのは危険です。
体調を崩してしまい、やむなく休職や退職するようになる前に、転職を考えるのもいいでしょう。
勤務医よりも休みが取れる転職先をご紹介します。
6-1.開業する
開業医になれば、休日を自由に設定することができます。
土日を休診にすることもできるうえ、学会のある曜日の午後だけを休診にするなど、定期的に決まった曜日に休みを取ることができます。
また診察時間の設定も自由にできるので、大幅な時間外勤務をすることはなくなります。
ただし、ゆとりを持った働き方をするならその分、収入は少なくなると考えた方がいいでしょう。
開業医は自営業と同じです。
有給も時間外手当もなく診療した分が収入となるので、そこから病院経営を維持していく必要経費もすべて捻出していかなければいけません。
開業してから、診療時間や休診日を頻繁に変えることはできないので、休みと診療時間のバランスを取って慎重に決めてください。
6-2.産業医
企業の社員の健康と職場の衛生管理などを任される産業医。
当直や呼び出しなどがなく、基本的に土日休みの仕事になります。
企業の従業員数の規模で、企業側が嘱託産業医か専属産業医を選定します。
嘱託産業医の場合は、月1回または週1回など定期的に企業に出向いて、
- 社員の健康チェックや面談
- オフィスや作業場の衛生・安全確認
- 必要ならば会社や管理者に勧告や指示
を出します。
嘱託産業医は、医師が副業として担当することがほとんどです。
収入は1回3万円前後となります。
専属産業医の場合には、週1日〜週4日程度企業に出勤し業務を行います。
年収は経験によりますが、平均年収は1,000万円〜1,500万円ほど。
当直のある勤務医よりは下がるケースが多いですが、ゆとりのある働き方ができる仕事といえるでしょう。
6-3.製薬会社勤務
製薬会社には医師が勤務しています。
「メディカルドクター」と呼ばれ、新薬を開発するときの臨床試験の手順や、副作用があるかどうかのチェック、文献に関する調査などを行います。
医師のキャリアや知識を活かすことができる仕事です。
しかし、その他にも新薬に関する知識や、海外の研究機関や製薬会社とのやりとり、世界中の論文を読むなど、新しい分野の勉強・語学力・コミュニケーション力も必要になります。
また一般企業なので当直やオンコールもなく、企業によってはテレワークやフレックスを導入しているところもあります。
年収は1,400万円〜1,800万円くらいが相場ですが、外資系の製薬会社の方が給料は高めで3,000万円以上のところもあるようです。
メディカルドクターは全国的に不足している傾向があるので、ニーズがある業界といえます。
6-4.公務員
国立病院ではなく、公的な機関でも医師の働く職種はあります。
保健所や研究所、厚生労働省の医系技官、検疫所、その他都道府県庁にも医師の働くポジションはあります。
公務員の最大のメリットは福利厚生の充実と、休みが取りやすいことです。
昇給やボーナスがあり、扶養手当・通勤手当・住居手当・単身赴任手当などさまざまな手当が支給されます。
年収自体は公務員となるので、約700~1300万円程度(役職や経験などによる)です。
しかし時間外勤務がほとんどなく、福利厚生が充実していて、有給も取りやすいのでワークバランスを考えたい方におすすめといえるでしょう。
6-5.医療サービス企業
医療系のサイトの監修やライター、医療系システムやアプリの開発などを手掛ける企業で働く医師も最近少しずつ増えてきました。
企業で働く場合だけではなく、医師が自ら企業するケースも。
企業に雇われる場合には医学の知識だけで働くこともできますが、起業する場合にはITに関する知識や経営する能力も必要となるでしょう。
IT系企業の場合にはテレワークで働くことができたり、フレックスなどを導入しているところもあります。
自由な働き方ができますが、まだ数の少ない仕事で収入はそれぞれの企業にもより、起業する場合にはゼロからの立ち上げになるので、不安定な部分もあるといえるでしょう。
6-6.海外の医師の仕事
欧米の医師の働き方は日本とは大きく違います。
法律で、医師の働き方がきちんと定められている国が多いです。
アメリカは勤務医は専門職と見なされ労働時間の規制はありません。
しかしレジデントとインターンは、週当たり最長労働時間が4週の平均で80時間、最長シフト時間は24時間、宿直は3日に1回までとなっています。
またインターバルを8時間空けることも定められています。
イギリスは週の労働時間は48時間まで、終業時間から最低でも11時間のインターバルを空けなければいけません。
ドイツは1日の労働時間は8時間以内、こちらも11時間のインターバルが必要です。
参照元:諸外国の状況について
海外で医師として働くためには、基本的にその国の医師免許が必要になりますが、日本の免許だけで働ける場合もあります。
日本よりもゆとりのある働き方ができるうえ、諸外国の医療を学べるチャンスでもあると考えると海外で医師の仕事をする選択肢もおすすめです。
また帰国後のキャリアアップを考えて研修留学生で一定期間海外で働くやり方もあり、留学生の場合は、各国の医師免許取得の必要はありません。
この章でお伝えした休みが確保しやすい医師の転職先をまとめると以下の通りです。
-
- 開業医になれば、休日を自由に設定することができる。
- 産業医は、当直や呼び出しなどがなく、基本的に土日休みの仕事。
- メディカルドクターは、一般企業なので当直やオンコールもなく、企業によってはテレワークやフレックスを導入している。
- 公務員の最大のメリットは福利厚生の充実と、休みが取りやすいこと。
- 海外で医師として働くと、法律で、医師の働き方がきちんと定められている国が多い。
まとめ|医師は休日がほぼないのが当たり前!
最後に、この記事でお伝えしたことをまとめると以下の通りです。
医師の働き方が過酷であるのが当たり前のようになっている日本ですが、このままでは医者のみなさんが体を壊したり、精神のバランスを崩してしまいかねません。
医師の働き方を改革するためには、「医者の数を増やすこと」そして「医師ではなくてもできる業務を減らす」ことですが、どちらもなかなかすぐに変えることは難しいでしょう。
- 緊急の呼び出しがある
- 担当患者の容態チェック
- 当直から日勤も当たり前
転職して働く病院を変えることで、働き方を変えることができるかもしれません。
また医師の知識と経験を活かして異業種へ転職する方法もあります。
- 開業医
- 産業医
- メディカルドクター
- 公務員
- 医療サービス企業
- 海外での勤務
「日々の仕事に追われてしまい、心身疲れていて何か考えるゆとりがない」という方も多いと思いますが、あなたの健康も考えてベストな働き方や職場を探していくことも大切です。
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